登場人物紹介

 本編も残すところ最終章のみですが、意外と登場人物が多くなりましたので、最終章で再登場予定のキャラクターに絞って、簡単に紹介をしておきたいと思います。

 最終章が初登場となる人物はここには載せませんが、予定になかった人物が再登場することになった場合、本稿を更新するつもりです。(ひょっとしたら、逆に再登場の予定がなくなって削除することもあるかもしれません。)



【主要キャラクター】


・レティシア=サルトゥール


 本作の主人公。エルフの里長モルガン=サルトゥールの孫娘。

 43歳(一話時点)→48歳(四章終了時)。

 身長162センチ。左利き。

 傾城の美女と称され得るほど見目麗しく、周囲を惹き付ける魅力を持っている。

 輝くような長い金髪と切れ長の翠の瞳が特徴で、クール系の超美人。

 しかし、中身は脳筋武骨であり、残念美人と言って差し支えない。特に、ノアが絡むと同じ話を何度も繰り返すなど残念さが増す。

 魔法の才能には恵まれ、優れたセンスで多くの魔法を使いこなすが、理論はほぼ理解できていない。


 突如、『サン・ルトゥールの里』を飛び出したノアを追って、シャパルを伴って人間の町へ旅立った。

 しかし、口先巧みな商人に騙されて夜の店で働くようになり、現れた貴族に無礼を働いたことが原因で追われる身となり、何を間違ったか大陸を飛び出して船に乗って遠く離れた『パルティナ大陸』まで旅をすることになった。

 五年後、魔女キュルケの助けを借りてノアとの再会を果たした彼女は、現在久しぶりに里帰りをしようと、シャパルを相棒に森を駆けている。



・ノア


 レティシアの想い人であるエルフの男性。四章終了時点ではレティシアの片想い。

 44歳(一話時点)→49歳(四章終了時)。

 身長168センチ。

 容姿はエルフの中では普通だが、人間目線では美形の部類に入る。

 若草色の髪と空色の瞳を持つ。


 実は2020年代頃の日本からの転生者であり、長年『サン・ルトゥールの里』で暮らす内に、自然と共に生きるエルフの暮らしに退屈を感じるようになった。

 里を出奔した彼はヴィンデと出逢って添い遂げ、一児の父となった。

 里にいた頃はレティシアのことも憎からず想っていたが、里長の孫である彼女とは距離を置くようにしていた。



・ヴィンデ


 不思議な血筋を引く人間の女性。

 19歳(四章終了時)。

 身長152センチ。

 容姿はこざっぱりとしており、日本人が好むタイプの美人。

 さらさらの白い長髪と黃玉トパーズ色の瞳を持つ。


 遺伝的に短命であり、不治の病を抱えている。

 四章の最終話で、魔女キュルケは「余命十日」と判じた。



・キュルケ


 千年以上の長い時を生きる謎多き魔女。元人間。

 ???歳(本人も正確には覚えていない)。

 身長160センチ。

 不老不死であり、16歳時点で肉体の成長・老化が止まっている。干からびても、肉体が欠けても、魔力で復活する。

 肉体的には若いままだが、長い歳月を経て雰囲気が熟成されたのか、匂い立つような艶やかな美女となった。

 ウェーブがかった紫色の長髪と、燃えるような朱色の瞳を持つ。


 『パルティナ大陸』のある遺跡の地下でレティシアに発見され、彼女の旅の伴をしてレティシアの元居た『ローラシア大陸』にまで渡った。

 レティシアとノアの再会の立役者。

 四章終了時点では、ノアとヴィンデが親子で暮らす家に滞在している。



【『サン・ルトゥールの里』の関係者】


・フラヴィ=アンブローズ


 エルフの女性。

 身長160センチ。

 レティシアの親友であり、ノアとも幼馴染。

 当代の〝アンブローズ〟であるロドルフ=アンブローズの孫娘であり、魔法に長けている。



・シャパル


 キツネコという、狐と猫の合いの子のような小動物の妖獣。

 キツネコは『ローラシア大陸』ではありふれた動物だが、人語を解する妖獣は希少である。

 フラヴィの使い魔なのだが、フラヴィによってレティシアに託され、レティシアの旅のお供をすることに。

 もう五年間、主人の顔を見ていない。



・ユーグ=バラントン


 エルフの男性。

 身長173センチ。エルフの中では長身。

 レティシアやフラヴィと幼馴染と言える間柄だが、露骨にノアを軽視する言動が祟り、特にレティシアから距離を置かれてしまっている。

 レティシアに対して一方通行の恋心を抱えている。


 レティシアが全く里に帰って来ないのでずっと心配していた。

 ある時、母親のヴィヴィアン=バラントンに許しを得て、レティシアの後を追って里を出た。



・ヴィヴィアン=バラントン


 エルフの女性。

 300歳以上。

 『サン・ルトゥールの里』の長老会の一員。

 人間を狡猾な生き物だと思っている。



・シモン


 エルフの男性。ノアの今生での叔父に当たり、育ての親でもある。

 ノアやレティシアの体術の師匠であり、エルフの里の中でも上位の実力者である。



・グレース


 エルフの女性。シモンの妻。

 ノアの今生での叔母に当たり、もう一人の育ての親。



・モルガン=サルトゥール


 レティシアの祖父で、『サン・ルトゥールの里』の里長を務めていた。

 しかし、四章終了時点では里の中で囚われの身となっており、里長の地位も剥奪されている。



【ザルツラント辺境領】


・マルティン=ザルツラント


 ザルツラント領の領主の三男。

 ガスハイムの町の代官補佐をしていた。

 性格が悪く、素行に問題がある。



・レオンハルト


 獅子人族の血を引く半獣人。

 ザルツラント領で最強といわれる騎士。

 身長180センチ→185センチ(獣化時)。

 得意武器は大剣で、獣人化しなくても片手で操れるほどの膂力を誇る。

 大雑把な性格の戦闘狂。好敵手と呼べる存在がおらず退屈していたため、レティシアという強敵の登場に感謝した。



・トビアス


 レオンハルトの同僚の騎士。

 身長176センチ。

 色々こなせる器用貧乏タイプで、作中では暴走しがちなレオンハルトを上手く制御しながら作戦行動に当たった。

 苦労人気質でもある。



【その他】


・フェリクス


 ノアとヴィンデの息子。

 3歳(四章終了時)。 

 父譲りの若草色の髪に、母譲りの黃玉トパーズ色の瞳を持つ。

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