第2話 サツマイモ

さつまいもを手にもって小躍りしながら

イモ イモ イモ サツマァイーモ サツマイモ

(クエッ クエッ クエッ チョコボォール チョコボールのノリで)


変な歌うたいながら、変な奴がサツマイモを握ってはしゃいでいるとお思いかもしれんが、

その通りである


仕方がない

さつまいもが手に入ったのだから


さかのぼること2週間前


この前同様どうしてもさつまいもが食べたくなった

原因SNS内で投稿される多くのさつまいもスイーツの写真だ

いくら旬とはいえ、世の中はもはやさつまいもだけなのではないかというほどのおびただしいさつまいも料理の数々

この欲望に懸命に抗ってきたが、もはやあらがえる状況ではなくなってきた


という事で、さっさと白旗をあげて、最寄りのスーパーによってみたのだが


高すぎる

ちっこいサツマイモが3つで298円って えっ(;゚Д゚)

まてまて、旬だろ

旬って値段安くなるんじゃなかったけ?

あれ、私だけ旬の概念おかしいのかな?


くっそ、さすがにこの大きさでこの値段じゃ買えねぇ。

20代無職女の懐事情なめんな


という状況になり、さつまいもを食べる事をあきらめて

ちょうど2週間後、無職の原因である持病の病院の帰り

ふと、目に留まった農協のショップ

とりあえず、入ってみるとそこには他の店より安い野菜の山々

もう、目をキラキラさせて物色していると

ひときわ大きなさつまいもの袋がどっさりと

これは夢でも見ているのではっ?というくらい期待に胸を膨らませていたのもつかの間

値段を見て唖然とした

安納芋 598円

シルクスイート398円


高くなっとるー!

この前よりも高くなっとるー!


いや、仕方ないよ

うん

ブランドもので、そこそこの大きさ

この値段が妥当である

うん、あきらめよう


といって、その場を離れ、他の野菜を物色していると


ついに出会ってしまったのです

ずっと、会えないと思っていたアレに


お勤め品のコーナーで普通サイズと普通の1.5倍のサイズの2個入って

シルクスイートで

216円


三度見返しました

これは買わなければ、どうするんだと思い

即購入


そして、帰ってきて

おうちで変な歌を歌っている次第でございます


もうね、作りたいもののオンパレードなんすよ

でもね、やっぱ

素材そのものを食べなければ始まらんでしょう


とうことで、普通サイズの方をレンジでチンしていきます

え、ちゃんと焼いたりとかふかしたりしないのとか思ったそこのあなた

日々廃人寸前の私のへっぽこ体力をなめるではない

もう、HPスレスレなのだ

という事で、ググった

「さつまいも レンジ ふかす」で


さあ、やっていこう

さつまいもを丁寧に洗い、キッチンペーパーで巻く、

もう少し、濡らして、ラップでそれらをぐるぐる巻きにしたら、

数か所穴をあけて、耐熱皿に置き、

500Wで10分レンジでチンする

5分そのままで蒸らせば出来上がり


まずは、一口

うん、美味しい

あー、自然の甘味って偉大だなぁ

ほくほくしつつ、ちゃんと甘い


皮までうまいとは、さすがさつまいも様

あ~、満たされていく

ほくほく パクパク ふぅー

熱すぎて、舌をやけどしちまった

回転焼きの時もやったな これ


でも、熱いものは熱いうちに食べるのが一番おいしいのだから

ちょっとやけどはきにしない


そんなこんなしているうちに1本食べてしまった

あ、少しマーガリンでもつければよかったかな

やっちまった

味変という楽しみをやり忘れ、ただひたすら食ってしまった


ま、こんな日もあるよね

ごちそうさまでした

また、明日も頑張ろう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る