第2話 冒険 2
冒険 2
キサラとテリウス、2人のぶらり旅。
「あるこ~あるこ~。」キサラは口ずさみながら、歩いていると・・・
けん玉を練習している男に出会う。・・・すご技だ!!
その男は技を繰り広げながら
「よっしゃー!・・・って誰も見てないんかーい。」と言っていた。
その様子を、じーっと見ていたテリウスに気が付くと
「見てたんかーい。」と言った。
「うん、見てた。何してたの?」とテリウスが聞くと
「1人乗りツッコミの練習ですけど」と答えた。けん玉の練習じゃないんだ・・・
「キサラ~、変な人がいるよ。」と言ってキサラに向かって手招きをしている。
(変な人って・・・)
「オイラ、遊び人のキサラ。君は?」キサラが目をキラキラさせて聞いたが・・・
「はぁ?何で初対面のあなた達に名乗らなきゃならないの?
私は、いたずらウィッチ。毒舌のマジェリですけど。」早速毒を吐く。
「名乗るんだ・・・」テリウスが、ボソッと呟くと
「ツッコまないで下さい。私、自分で出来ますから。」とマジェリが言い放つ。
「俺は世話焼きのテリウス、白魔術師。君の職業は?もう決まっているの?」
「ええ、黒魔術師です。攻撃魔法を使います。」
キサラがテリウスの耳元で、何やら囁いている。
「ねぇテリー。あの子を仲間に欲しい。パーティに誘って来て」
どうやら、キサラは毒舌のマジェリが気に入った様だ。
「了解しました。」キサラには極甘なテリウス。
「って言う事だ。宜しくな。」マジェリには、雑な扱いをした。
「何が?」マジェリは目が点である。
「マジェリ、遊び人のキサラを一緒に守ろう。」
「私は双子の兄を探しているんです。それまでだったら、良いですよ。」
「キサラ~、オッケー出たよ。」褒めてと言わんばかりの態度だ。
「宜しく、マジェリ。」キサラはマジェリに抱きついた。
「あなたとは、仲良く出来そうですよ。」マジェリも満更でもない様子だ。
「はい、そこ!!イチャイチャしない。」世話では無くヤキモチを妬くテリウスであった。
***
♫♪♫♪~マジェリが仲間に加わった。
***
「さぁ、温泉を探すよ。」テリウスが旅を元の軌道に修正をする。
「何で温泉なんですか?」マジェリが聞いた。
「だって、キサラが入りたいって。」
「うん。ゆっくり温泉に入って、いっぱい寝よう。」キサラが旅の目的?を思い出す。
「随分とゆるい旅なんですね・・・じゃ行きましょうか?」
と言いながら、マジェリは猫耳を付けた。
「マジェリ・・・猫耳、超可愛い。」キサラの目がキラキラしだした。
「只の変装ですよ。」真面目な顔をして言っている。
「テリー、オイラも猫耳が欲しい!!」
テリウスが頷いた。
「分りました。一緒に探しましょう。」(きっと猫耳、似合うよ)
少し歩いて行くと、滑らかな毛並みの美しい黒猫が寄って来た。
その猫は、マジェリの足下まで来るとクルリと回って人間の姿になった。
「ちょっと待て~い。俺はビーストマスターのチコリだ。そこの猫男、捕獲~!」
「何なんですか?一体・・・」マジェリが怯んでいると
颯爽とキサラが登場する。
「オイラの仲間に手を出す奴は、許さな~い!猫耳は人類の宝だぞ!!」と意気込む。
「宝なんだ~。ごめんね。」チコリは素直に謝った。
「うん。良いよ。」ほっこり笑顔になる。さっきの勢いは何処へ行った?
「じゃあさ~、俺も仲間にしてくんない?」チコリは楽天的な性格の様だ。
「いいよ~。」キサラも、あっさりオッケーを出す。
「パーティのメンバー選び・・・深く考えたりしないんだ。」マジェリは呟いた。
それを聞いたテリウスが
「良いの!キサラがリーダーなんだから、全部キサラが決めるの!」と言い切る。
(丸投げ??)このパーティに居て大丈夫だろうか?マジェリが不安に思った。
「俺は、世話焼きのテリウス。白魔術師。あっちが、毒舌のマジェリ。黒魔術師。
そして、我らがリーダ。キサラだ。」
「俺は、あわてん坊のチコリ。ビーストマスターだ。宜しくな。」
チコリは笑顔でピースをしながら、自己紹介をした。
***
♫♪♫♪~チコリが仲間に加わった。
***
「宜しくな、あわてん坊。」
「そっちは、二つ名。名前はチコリだ。マジェリは攻撃魔法が使えるんだね。俺にも教えて。」
チコリはマジェリに懐いて言った。
「あ-、馬鹿には無理ですね。」早速チコリに毒を吐く。
「温泉を探しているんだよね。俺に任せて。」チコリはピューと口笛を吹いた。
何か情報があるのかと思えば、集まってきた動物達と話をしている。
便利な特技だな。一同感心している。
キサラのレベルが上がった。
仲間・・・20up
# 踊るの特技を覚えた。
旅は続く・・・只今のレベル 39
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