3年生

3年生になっても、今の3組のまま行くもんだと思っていたのに、3年生で大阪の中学に転校することになった。

知念先生に、そのことを伝えると、先生も、めっちゃさびしそうに見えた。

わたしも、知念先生や、3組のみんなとわかれるの、めっちゃさびしい。



今日も、1日の授業ぜんぶ終わったのに、知念先生、教室になかなか来ない。


「ちょっと行ってくるね」

って、みんなに言って、職員室に行ってみた。

「すぐ行くって、みんなにも言っといて」

って言われて、いつも通り、教室に戻って

「すぐ来るらしいから、ちょっと待っててね」

って、教室の前で、みんなに伝える。

志伊良さんは、今日も、優しく、あたたかく見守ってくれている。


先生は、もしかしたら、わたしに職員室まで来てほしいのかな?って思った。

そして、教室で待ってる3組のみんなに、先生の伝言を伝えてほしいのかな?と。


学級委員として、3組のみんなに、そういう、ちょっとしたことも、やってほしいのかな?と。


あたたかい先生だから。沖縄の風土みたいに。


しばらくして、知念先生は、教室にあらわれた。


そして、わたしの大阪の中学への転校と、3年生になったら、この3組もクラス替えをするってことを話された。


やっぱり、知念先生は、女子みたいなわたしのことを考えて、3年生でクラス替えをしないって言ってくれていたのか...


先生は、色紙を1枚、いちばん前の席の、いちばん端っこの生徒に渡して、順番に、わたしへの寄せ書きを書いてね!今日じゃなくても、あと何日かで、みんな書いてね!って言われた。



喜友名さんの言葉

『あーっ!今、反抗したなーっ!にくたらしい!うっそっさー!』


これ見たら、また3年生でも、喜友名さんといっしょのクラスで、喜友名さんに、もっといっぱい反抗していきたいなーって思った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る