3年生
3年生になっても、今の3組のまま行くもんだと思っていたのに、3年生で大阪の中学に転校することになった。
知念先生に、そのことを伝えると、先生も、めっちゃさびしそうに見えた。
わたしも、知念先生や、3組のみんなとわかれるの、めっちゃさびしい。
☆
今日も、1日の授業ぜんぶ終わったのに、知念先生、教室になかなか来ない。
「ちょっと行ってくるね」
って、みんなに言って、職員室に行ってみた。
「すぐ行くって、みんなにも言っといて」
って言われて、いつも通り、教室に戻って
「すぐ来るらしいから、ちょっと待っててね」
って、教室の前で、みんなに伝える。
志伊良さんは、今日も、優しく、あたたかく見守ってくれている。
先生は、もしかしたら、わたしに職員室まで来てほしいのかな?って思った。
そして、教室で待ってる3組のみんなに、先生の伝言を伝えてほしいのかな?と。
学級委員として、3組のみんなに、そういう、ちょっとしたことも、やってほしいのかな?と。
あたたかい先生だから。沖縄の風土みたいに。
しばらくして、知念先生は、教室にあらわれた。
そして、わたしの大阪の中学への転校と、3年生になったら、この3組もクラス替えをするってことを話された。
やっぱり、知念先生は、女子みたいなわたしのことを考えて、3年生でクラス替えをしないって言ってくれていたのか...
先生は、色紙を1枚、いちばん前の席の、いちばん端っこの生徒に渡して、順番に、わたしへの寄せ書きを書いてね!今日じゃなくても、あと何日かで、みんな書いてね!って言われた。
☆
喜友名さんの言葉
『あーっ!今、反抗したなーっ!にくたらしい!うっそっさー!』
これ見たら、また3年生でも、喜友名さんといっしょのクラスで、喜友名さんに、もっといっぱい反抗していきたいなーって思った。
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