さとうみつろう著、『Rei、上』を読んで
作家さとうみつろう氏のRei上を読み終えて。
Reiとはゼロ、という意味です。
例えば本書では怒っている人はいつか怒らなくなる状況を作ろうと思って怒っていると伝えています。怒ることで状況をコントロールしたいのです。要するに「怒らなくても状況をコントロールできること」を目指して、今怒っていることになります。
その人は「怒らない」というゴールを目指して今怒っているのです。それだったら最初から怒らなければいいのです。僕はそう感じました。
また本書では頑張る人のカラクリについても書かれています。
例えば頑張って貯蓄する人や頑張って愛想笑いをして社会的な地位を築いている人たちはいつか頑張らなくてよくなる環境を築こうとしている。要するに頑張らなくていい状態を目指して今頑張っているのです。
だったら最初から頑張らなければいいのです。
このことについて本書ではゴールと目的について混同している人が多いと書かれています。僕は自分もそういうところがあるなと思いました。
本書には他にも人間の性質や心理について重厚に書かれています。
思わずハッとさせられました。
タイトルがなぜReiなのかは読んでから読者の方御自身で推察されてください。
Reiというのはどういう意味なのか考えながら読み進めていくと理解も深まっておもしろいと思います。
書評/映画評(感想) 久石あまね @amane11
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