転校のあいさつ

静かな廊下に

タッタッタッタッターッ

って、わたしのほうに走ってくる足音、聞こえてきた。


「あんた、なにしてんねんな!あんたも、はよ、体育館に来なあかんやんっ!」

って大阪弁で叫びながら、女の先生は、わたしのところに、やって来た。


可愛らしい、ちっちゃな女の先生だけど、大阪弁には、めっちゃ迫力あって

「うわっ!やっぱり大阪だから、先生もめっちゃ大阪弁だ!」

って思った。


「いや、何も聞いてなくて、待ってたんですけど」

って答えた。


「あっ?そうやったん?ごめん、ごめん!みんな待ってるから、はよ体育館に行くでー!」

って言って、先生はわたしの手をにぎって、廊下を小走りで走りだした。

先生といっしょに体育館に向かって行った。


体育館に到着したら、

「ステージで、あいさつするんやで!」

って、先生に言われた。


横からステージに上がった。

中央まで歩いて行き、みんなの前で

「沖縄から来ました、白熊亜弥奈です!」

って、あいさつした。


みんな、笑って、わたしを見てるから

「沖縄は、あったかかったです!海も星も、めっちゃきれい!」

って言ったら、みんな面白そうに聞いてくれてる。


「大阪の子は、やっぱり、オリジナルな面白ネタを聞くの、好きなんだな!」

って思って、沖縄の話をいろいろしてみた。


「よろしくお願いします~」

って、さいご言いながら

「わたしも、そのうち、みんなといっしょに、大阪弁でしゃべれるかな?」

って思いながら、ステージをおりた。


「わたしは白熊亜弥奈やで~!これから、よろしくたのむで~!仲良くしたってな~!」

って思った。心の中で...


☆☆☆おわり☆☆☆

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

わたしは白熊亜弥奈やで~!これから、よろしくたのむで~!仲良くしたってな~!(大阪弁) ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ