わたしは白熊亜弥奈やで~!これから、よろしくたのむで~!仲良くしたってな~!(大阪弁)

ヤッキムン

愛媛→沖縄→大阪の中学

わたしは白熊亜弥奈。

沖縄の中学2年生。

「あやなっち」と呼ばれている。


学級委員をしている。

クラスの人気者。

女の子みたいだから。

みんな

「可愛い」

って思ってくれている。


でも沖縄の中学生、みんな、どの子も、ひとりひとり、めっちゃ個性的。



わたしは中1の時は、愛媛県松山市の中学生。

先生は、いつも

「~ぞな」

って、愛媛の言葉でしゃべっていて、愛媛愛を感じていた。

(うしろから読んでも、愛媛愛ww)

中2で沖縄県那覇市の中学に転校した。



沖縄の中学では

「個性的でいること、めっちゃ大事かな?」

って、わたしは思った。


愛媛から沖縄に転校したし、もともと沖縄の子ではないし。

だから、余計、わたしの個性を出していかねば!って思った。


担任の知念先生も、そんなわたしのために、転校生なのに、学級委員に選んでくれた。


たぶん、沖縄でも、みんなと交流させてやりたい!って思ってくれてのことだと思っている。


クラスみんな仲良いので、本当なら3年生になったらクラス替えをするのに、うちのクラスは、そのままクラス替えしないで3年生もいく!って、知念先生は言ってくれている。



でも、3年生から大阪の中学に転校することになった。


知念先生は、いつものように、その日の授業、ぜんぶ終わっても、なかなか教室に来ないから、わたしは職員室まで様子を見に行く。


職員室のドアを

ガラガラーッ

と開けたら、知念先生は机に座ってる。


「先生!」

って呼びかけたら、いつもみたく、優しい笑顔で

「すぐ行くって、みんなに言っといて!」

って言って、わたしに手をふってる。


教室に戻り

「先生すぐ来るらしいから待っててね」

って、みんなに言って、わたしの席で待ってたら、知念先生、教室にやって来た。


わたしの転校の話をされた。

わたしのこと、最初から、ずっと好きで、いろいろ何かと、学級委員のわたしのこと応援してくれてた志伊良さんも、めっちゃさびしそう。


それから

「3年生になったら、やっぱり、このクラスも、クラス替えします」

って、おっしゃった。


いちばん前の、いちばん端っこの席の子に1枚の、ちょっと大きな色紙を渡して

「みんな、この色紙に『あやなっち』への寄せ書きを書いてね!今日じゃなくても良いから、順番に回していってね」



みんなからの寄せ書きを知念先生から、いただいた。


両想いで、3年生でも、同じクラスで、いっしょに仲良くやりたかった喜友名ちゃんからの、寄せ書きを見て、笑った。


『あーっ!今、ちょっと反抗したなーっ!にくたらしい!うっそっさー!』


3年生でも、喜友名ちゃんに、いっぱい反抗したかった。



転校初日に、大阪の新しい中学に行く。

ママも、初日だから、朝、いっしょに中学まで、ついて来た。


ママと学校の職員室に入る。


近くにいた先生に

「今日から、3年生に転校して来た、白熊亜弥奈です」

って言った。


「今朝は、3年生は、学年集会で体育館に、みんな行ってるんです。白熊さんは、2組のようですから、待っててくださいね」

って言われた。


「はいっ!」

って言って、3年2組の教室まで行ってみた。

みんな、体育館に行ってて、いないから、教室も廊下も

シーンッ

としていて静か。


「じゃあ、今日から、この教室でね!みんなの帰るの待ってなさいね」

って言って、ママは帰って行った。


「は~い!ひとりで待ってるね」

って言って、わたしは、ひとりで、廊下で、待っている。





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