第20話 ペスタの顔
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「レイの顔ですか?どの様に言えば良いのかな?
見た目は、日本人離れしていますね」
「当たり前でしょ!日本人じゃないんだから!
馬鹿なの!」
と、今度は私を馬鹿にしてきた。
「そうですね。美人です。目元は綺麗な二重だし、鼻筋は通っていて、肌も綺麗だし。誰に似てるかな?」
と、考えている時に、ふと見ると壁に貼ってあった写真が目に入った。
見ると日本人ではあるが日本人離れした人が写っている。
でもレイとは似てはいなかった。
「そうなの、鼻筋が通って、目元が二重。
私に似てる人ね」
と、みどりは何故か自信を持って呟いている。
そんな言葉は、無視するに限ると思い私は、言葉を続けた。
「レイの事は、どうでもいいですよ。それから私、決闘の用意をして、ガンリュ島に向かって行ったのです」
「待ってました。宮本武蔵!」
と、今度はおだてる様に言ってきた。
みどりと言う女は、情緒が安定していないみたいだ!と
気を付けなければいけないと、その時に強く感じるべきであったのだが、・・・・・・。
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「ガンリュ島は船で行くのですが、時間は20分ぐらい掛かると云うので、私は約束の時刻に遅れる事無く、早めに準備をしガンリュ島にで向いたのです。約束の時刻は午後の1時です。
私は、その30分前に来て準備運動をし、気合を徐々に上げていきました。レイも勿論、連なって来ました。
国王と皇后、並びに側近達もです。
そして多くの観衆。その中には子供も居ました。
まるで、演劇を観るかの様に集まって来たのです。」
「うん、面白くなってきたわね。演劇と云うよりも格闘技を観るつもりね。私もいたら観に行くわ。」
と、みどりは何故か私にウインクをして見せた。
もしかして、みどりは私に恋しているのだろうか?
だが、私はみどりの気持ちを無視して、話を続けた。
「だが、相手のペスタが時刻通りに来ないのです。
ガンリュ島は、それほど大きく無い島で舟付き場も一つしか無いと言ってました。だからこの場所しか無いのですが、待つ事1時間。
ペスタが船に揺られてやって来たのです。
お供は三人。その中には最初に私がやっつけた男もいました。
私は初めてペスタと相手対したのです。」
「どんな男なの?ペスタって男は!」
と、みどりは何故か顔を顰めながら聞いて来た。
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