第16話兵法

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私はこう見えても、道場の塾頭を務めた事もある。

剣の腕には、いささか自信は持っている。

みどりの言葉にムッとしたが さらに、私は話を続けた。


「『兵力の差が歴然とあるならば、まともに戦っては負けます。

それに兵士同士が戦いたく無い気持ちであるならば、

一対一の果たし合いで決めた方が良いです。』


私の言葉を聞いた国王が、


『それは良い!国民同士戦わずに済む。で、どの様にするんですか?』

と、国王は謙虚に私に聞いてきたです。


この様に、国王はペスタに言うのです。

  『レイは真之介と結婚させる!だがペスタにもチャンスをやろう。一対一の果たし合いで真之介を討ち負かしたならば、

レイをペスタにくれてやるがどうだ!

この国一の勇者が、よもや、怖気付く事もないだろう!』

と、国民の前で宣言するのです。


必ずペスタはこの話に乗ってきます。」


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『なるほど。良い考えです。早速やってみます』

と、国王は謙虚に言ったんだ。」


するとみどりは、コーヒーゼリーを食べ終えてから、

「その星の国王ってどんな人なの?威厳も無いし謙虚だし。

地球では、考えられないね。」

と、不思議な表情を浮かべ聞いてきた。

見ると、口元に白い物が付いている。

私は、みどりの顔を見ない様に話した。


「その国王と言う人は、凄く立派な人で、威張ったり偉そうにしたり、権力の行使などしない人がなのです。

暴力も嫌いだし、凄く立派人です。


この星の人は、みんな人間的に良い人ばかりで、薩長の様な下劣な人は、何処にも居なかったです。


でも、臆病者が多くて強い人には逆らえずにいるんです。

手向かう事もせず言いなりになるのです。

ペスタは物凄く強いし、この国の人間としては、唯一の悪人みたいです。

この星は、今まで戦争も無ければ、殺人事件も無いと言ってました。

みんな仲良しだったそうです。

なのにペスタだけが、突然異変みたいに産まれて来たみたいです。」


「ペスタは突然変異なの?何でだろう?」


「聞いた話だと、近親相姦で産まれて来たみたいです」

と、私は小声でみどりに言った。



「近親相姦!」と、みどりは大きな声を出した。

「誰と誰の子よ?」

と、聞いてきたが、そんな事はどうでも良い。




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