第16話兵法
15
私はこう見えても、道場の塾頭を務めた事もある。
剣の腕には、いささか自信は持っている。
みどりの言葉にムッとしたが さらに、私は話を続けた。
「『兵力の差が歴然とあるならば、まともに戦っては負けます。
それに兵士同士が戦いたく無い気持ちであるならば、
一対一の果たし合いで決めた方が良いです。』
私の言葉を聞いた国王が、
『それは良い!国民同士戦わずに済む。で、どの様にするんですか?』
と、国王は謙虚に私に聞いてきたです。
この様に、国王はペスタに言うのです。
『レイは真之介と結婚させる!だがペスタにもチャンスをやろう。一対一の果たし合いで真之介を討ち負かしたならば、
レイをペスタにくれてやるがどうだ!
この国一の勇者が、よもや、怖気付く事もないだろう!』
と、国民の前で宣言するのです。
必ずペスタはこの話に乗ってきます。」
16
『なるほど。良い考えです。早速やってみます』
と、国王は謙虚に言ったんだ。」
するとみどりは、コーヒーゼリーを食べ終えてから、
「その星の国王ってどんな人なの?威厳も無いし謙虚だし。
地球では、考えられないね。」
と、不思議な表情を浮かべ聞いてきた。
見ると、口元に白い物が付いている。
私は、みどりの顔を見ない様に話した。
「その国王と言う人は、凄く立派な人で、威張ったり偉そうにしたり、権力の行使などしない人がなのです。
暴力も嫌いだし、凄く立派人です。
この星の人は、みんな人間的に良い人ばかりで、薩長の様な下劣な人は、何処にも居なかったです。
でも、臆病者が多くて強い人には逆らえずにいるんです。
手向かう事もせず言いなりになるのです。
ペスタは物凄く強いし、この国の人間としては、唯一の悪人みたいです。
この星は、今まで戦争も無ければ、殺人事件も無いと言ってました。
みんな仲良しだったそうです。
なのにペスタだけが、突然異変みたいに産まれて来たみたいです。」
「ペスタは突然変異なの?何でだろう?」
「聞いた話だと、近親相姦で産まれて来たみたいです」
と、私は小声でみどりに言った。
「近親相姦!」と、みどりは大きな声を出した。
「誰と誰の子よ?」
と、聞いてきたが、そんな事はどうでも良い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます