第11話 国王
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「私は、決心したのです。レイの希望通りにレイの星に行くと!
そして、敵を退治し、レイを護ると。
その事をレイに言うと、レイは涙を流して喜び、そして私はレイの
乗ってきた円盤につれて行かれました。
その円盤という乗り物は、私が初めて観たもです。
麦わら帽子の様な形で、それほど大きくは無かった。
上の天井から入って行くのですが、中も狭くて二人乗れば満員になりました。
乗った瞬間から、もの凄い速さで飛び立ち、一時間もしない内に、
レイの住む星に着いたのです。そして此処からが面白いところです。」
「ちょっと待って。私、おトイレに行ってくる」
と、みどりは私に言い残し、出て行った。
……オトイレ?、もしかしてハバカリか?
未来ではハバカリを、オトイレと言うのか?……
と、思っているところに、みどりは手を拭きながら帰ったきた。
「ここからが面白いのね!期待してますよ。」
と、みどりは嬉しいそうに、僕の顔を見つめてきた。
「着いたところは、地球と全く同じで空も青いし、空気も綺麗で
人間も同じ様に見えていたのです。男も女もいますし、ここは地球では無いかと思ったのですが、やはり違ってました。」
「どこが違ったの?男も女もいるの?男、どうだった?
イケメンいた?」
「イケメン?イケメンって、どんな麺だ?知らないな!そんな物。
地球とどこが違うかと云うと、年寄りが居ないんだ。
子供は居るけど何故か年寄りが居ない。
不思議に思っていたんだが、そんな事はさて置き。
私が最初に連れて行かれたのは、レイのお父さん、国王の元にだった。」
「と云う事は、レイさんは王女様なの?スゴイ!
それから、どうなったの?」
「レイは、国王に私を紹介したのですが、不思議な会話がなされるのです。」
「どんな会話?不思議な会話って、何?」
「それはですね。」と、言いかけて、私は最後のお寿司を摘んだ。
「勿体ぶらないでよ!私、こう見えても、好奇心強いんだからさ」
と、みどりは、ねだる様に言ってきた。
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