第26話 ラウンジへ ①
私は金髪のメイドと客室の外の
廊下の幅は広く、
この階層には4部屋あると
「ルーク様もご一緒されますか?」
金髪のメイドが尋ねてきたことは、
私は地上階のラウンジで時間を
「私はラウンジで待っているよ」
「それでは地上階までご一緒いたします」
〝ご一緒〟か……。
「私への対応はゆるめてもらっていい。適当に扱われているほうが気が楽だよ」
とは
その最中に私は気がかりだった注意事項をメイドに伝えた。
それはコッタが身につけているエルフィン・ローブと、クマさんポシェットの流用である。あれらはコッタの
「あと古着は
そうなると
鞄のほうが多少値がはってもかまわないから、大きなトランク形状で、
「その
金髪のメイドはクスリと笑う困り顔で私のほうを振り返った。階段は前をむいて降りたほうが良いのではないかと思うが、下方から見上げる仕草をみせつつも、とどこおりなく進んでいる。さりげないが上級者のテクニックだ。
確かに私の発言は狂っていた。この街に流入してくる物品で私の要求を満たすことは不可能であるし、世界水準で見ても、幼女が気に入る巨大な鞄というものはほとんど存在しないだろう。
私はあとで普通の旅行鞄をコッタと買いに行くと
服の購入費用は
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