第19話 ホテル・コストリントン ①
私たちが建物の中に入ると、ロビーの客も客室係と
私も
無論、その
ただし、おおよそ無意味なゴミどもを一言で
『お前らも
この街の歴史を
ここは街の中で最高価格といってもいい宿屋に分類されるのだが、
むしろそうでなければ、こんな所に用はない。
「今から部屋を借りたい。
「200万リリングでございます」
茶色を
だが……。
「じゃあ。そこで。あと専属で24時間体制で働ける客室メイドを二人つけてもらいたい。優秀な
私がメイドに
「はい。それでしたら追加で1日40万リリングになります」
良かろう。私から歩み寄ろう。私は最高のサービスを求めている。
「今はあまり現金がないんだ」
私は
「とりあえず3泊くらい部屋を借りたい。今の
「しょっ!
若いフロントの男は青ざめて頭を下げると、
言われるままにフロントで待機することにした私は、こんな状況においても最強であるから、コッタが側にいることは気配でわかるのだが、それでも念のために本当にそばにいるのか確かめるために視線を落とした。
ずっとロビーの内装を眺めていたコッタであるが、不意に私の視線に気がついてこちらを見上げた。
「ここがルークのお
「いいや。ここは宿屋だよ」
「宿屋?」
「金を払って寝床や夕飯なんかを貸してもらうところだな」
「ふーん」
宿も知らないとなると、まだまだ先は長くなりそうだ。コッタの
知識というのは、少なからず幼女が持つ固有の〝らしさ〟を失わせるものだ。
特に現状は無知な幼女としての素養を満たしているのがコッタであり、そういった素養もすべからく
けれどもコッタに与える知識に制限をかけることは罪になる。なんにしても知ってることは多いほうがいい。そうしたものが無ければ、私以外の理解者を築くことができなくて、一人ぼっちになってしまう。そんな場所にコッタを留めてはならない。コッタは前に進むべき幼女だ。私はロリコンであるが道を
幼女は…………成長していくものだ……。成長……。
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