やはり私はクズなロリコンなのかもしれない
第8話 クズなロリコン
自宅の庭からだと丸い月が
その日の私は大いに
そんな夜は眠れない。そんなときは自宅から出て森を歩くしかない。あらぶる
広大にして
私が〝とある幼女〟の気配を感じ取ったのは、そんな時のことだった。
ニレの
推定年齢7歳。経験を積み上げた幼女専用の
真夜中の、しかもこの深き森の中にいることが不自然な人影が、それにもかかわらず幼女に違いないことに私はすぐに気が付いていたのだが、
私の
みずぼらしい
幼女が
私は幼女の一歩手前にまで近づいた。
「迷子か?」
「……」
「どこから来たんだ?」
「……」
「ここは子供が一人でいるところじゃない」
「……」
「いつからここにいるんだ?」
さらに
私は魔法陣を形成し、幼女に最高級の
「何か食べてるのか?」
「……」
「飲み物は?」
「……」
「父親か母親は近くにいるのか?」
「……」
「家はわかるか? 自分の家だ」
「……」
「それでは私は立ち去ろう」
「……」
『行かないで』――と
おそらくこの幼女は人生の危機に直面している。ここはトスト・オーシュ街道から約10キロ離れた森の中だ。まず街道自体がさびれていて利用する人々は少ない。また人里からも遠く離れている。幼女がひとりで遊ぶような場所でもなければ、とてもじゃないが迷い込めるような場所でもない。
対処ための情報をなに
幼女に語りかけている
父か母か、あるいはそれ以外の第三者の手によって幼女はこの場所まで連れてこられて、
そして幼女は
もし迷子ならば助けを求める。あるいは
ロリコンになってからというもの、私はずっと幼女と光は
しかし――。
幼女は幼女であり、ゆえに幼女であった。
たとえどんなに傷つき
クズなのだろう。ここは幼女が直面している
私はすべてが
だが次の日の
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