第3話 迷惑なかつての遺産
私にはかつてそんな習慣があった。
ダンジョンで見つけたなにか興味を惹かれる物は、
20代の前半くらいまでの私はそんな人間だったのだ。
そんな私の感性に引っかかり、奥地のダンジョンからこの隠れ家に
持ち帰った当初のハジュには〝
ぼきりと折れたのか吹っ飛ばされたのかは知らないが、首から上の
その
修復当初の小さな再生に私は気が付けなかった。だが小さな変化でも
ハジュの石像は、
「もとに戻ろうとしているのか?」
答えをくれない石像を、例えば名のある学者の
私は気にするのを
多少は
耳や瞳のあたりの高さまで再生が進んだとき、ハジュがそれなりの
前髪パッツン姫カット。
8歳くらいの少女が元のモチーフだろうか。もともと小型の石像ではあった。
私は喜びもしなかった。外面的な美人など人生で
私は石像を壊すことも捨てることもせずに放置しておいた。
いっそ見ていて気持ち悪くなる
そしてその再生は当然のように次の段階へと進んだ。
ハジュの石像は、頭部まで完全に再生されると、今度は肌の色が
ハジュは鎧を身につけたちびっ
そのころのハジュの
結果から言えば、そのようなハジュの〝
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