13.病気みたいなものなんですか?
お昼に近づく
「こういう、ウォーキング上等の時でもないとさ。やっぱり
『甘い飲み物なら、他とくらべても、カロリーあんまり変わらないよ。イチゴミルクなんて、最強じゃん』
「糖質オンリーと牛乳系って、なんか違う気がするんだよねー」
姿のない声と会話しながら、ペットボトルを開けて、一口、二口と、冷たい炭酸の刺激で
「んーっ、
『また、
あきれる声に、どこ吹く風で、
「……どこも、最後の一押しって感じだね」
『そこからが、意外と難しいんだってば。有機生命体って、一つ一つは弱っちくてすぐ死ぬのに、気がつくとあっちこっちに残っててさー』
声が、うんざりしたように、ため息を混ぜた。
『まあ、
「時間勝負なら、
『正しく言うなら、
「うっさい! 生きてる日本語ってやつだから。どぅーゆーあんだすたーん?」
『それはともかく、さ。こっちも、申しわけないとは思ってるわけよ。
声の調子が、どこか言いわけっぽく、
『まさかそんな、
「
『しなくていいんじゃないかなー』
「なに、まーたその話?」
今度は
********************
「神さまが構築した宇宙と生命のシステムにおいて、彼ら
「ウィルスって……あの怪物たち、病気みたいなものなんですか?」
「絶滅が定められていた進化の
「先述しました通り、無機生命体は
「え? なんか、ひどいこと言ってるような……」
「その無機生命体とは対照的に、個体の生存手段を最低限まで
「ええと……うん、まあ……その……」
「……あて
「時々、そうやってレベル落としてくれるの、すごい助かります」
一息がつけて、
自慢するわけではないが、
顔に出たのか、
「ですが、その神さまの設計なされた
「神さまの、予想外の設計ミスってことですか? そんなの、あるものなんですか?」
「それはもう、全知全能ですから。この宇宙に存在する、ありとあらゆる悪もポンコツもすっとこどっこいも、すべて
「絶対、そんな意味じゃないと思ってました」
「有機生命体とは
「本当に、ウィルスみたいなんですね……」
「ですが、なんらかの要因により彼ら自身が変異し、有機生命体の
「……」
「彼ら
「わたくしたちが
ダイニングの床に三つ指をついて、
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