詩 『赤い気持ち』

一乗寺 遥

赤い気持ち


赤い気持ち とても熱くて

はじめは両手でも抱えきれなかったのに


いまはどこにあるのか なかなか見つからない

でもまれに覗き込むと それはあった


暗闇でチロチロと赤く、時には黒く、紅く 繰り返している

ずっとそうだったのか それとも今なのか わからない


手を近づけると 変わらず熱い 思わず手を引いた

この手のひらが忘れることはない


おわり

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詩 『赤い気持ち』 一乗寺 遥 @yoichijoji56

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