登場人物を決める

登場人物を決めましょう。


ここで、これまで作ってきた設定を振り返ります。つまり、テーマと、舞台ですね。


そのテーマを描くのに適任で、尚且つその舞台に存在しそうなキャラクターを用意しなければなりません。


例をひとつ。


テーマ:人種差別問題(どんな世界でもきっとある普遍的な問題であるから)


舞台:バレエの舞台が上演される劇場(バレエが好きだから)


かっこの中は私がそれを選んだ理由です。大した理由なんて無くて構いません。


さて、この場合、人種差別問題を、劇場の中だけで描写しなければなりません。


劇場にいる人間にはどんな立場の人がいるでしょうか。

役者、観客、裏方仕事、その他劇場スタッフ。

いろいろ考えられますね。


主要人物はこのようにこの場に居そうな立場の中から考えていきます。

かつ、どこかで「問題」を発生させなければ、テーマを描くことができません。


故に、私の場合はこうしました。


衣装係:黒人の少女。バレエを踊ることを夢見ていたが、諦め衣装作りの道を選ぶ。


プリマドンナ:白人の少女。衣装係の少女の友人と本人も自覚しているが、彼女に対して「あなたに白鳥の役はできないわ」などと悪気無く言う。


さて、こうすれば、劇場で人種差別問題を描いた物語を完結させることができます。必要なものは全て揃いました。

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