第5話 色鮮やかな花
ハナちゃんと出会ってから、もうすでに2
どう考えても、
……そんなことは分かってるんだけど。
もっと早くに聞いていれば良かったのかな?
分かんない。
分かんないけど、そうしていれば、今よりも
お
まるでハナちゃんを
そんな子達に
それから
きっと、
まさか、こんな形で森の外に出ることになるなんて、思ってもみなかったな。
「ハナちゃん……もしかして、ここが?」
「ん……消えてるね」
「こんなにたくさん……ここで何があったの?」
ハナちゃんの住んでた家って、かなり大きかったのかな?
それとも、いくつも家が並んでたのかな?
母さんが言ってたけど、森の外には
見てると、
「ハナちゃん……お家はどこにあったの?」
「あそこ」
ハナちゃんが
「
立ち
だから、私が知ってるお話を、してあげることにしたんだ。
「ねぇハナちゃん。知ってる? 人は皆、いつかは
「そうなの?」
「うん。だからきっと、ハナちゃんのお父さんとお母さんは、お
「なんで?」
「そうすればね、いつでもどこでも、ハナちゃんのことを見守ることができるからだよ」
母さんから聞かされてたこの話。
だから、
もし本当だったら、母さんも父さんも、私のことを見守ってくれてたのかな?
「……」
「……ハナちゃん?」
今はお
「やだ」
「ハナちゃん。何がいやなの?」
「父たん、母たん、帰ってきて……帰って来てぇ!!」
空に向かって
もちろん、どれだけ大声で
でも、そんな
「ハナちゃん。お空はとっても遠いから、お父さんとお母さんは、すぐに帰って来れないんだよ」
「そうなの?」
「うん。でもね、
「うん」
ちょっとだけ、
ごめんね。
私にできるのは、多分これくらいしかないから。
すっかり
そんな彼女を
家の
「一人じゃ
もうこれ以上、ハナちゃんに
「みんな、頑張ろう!」
それから
すっかり
「まだかな?」
「もうそろそろかもねぇ~」
ハナちゃんの
なんとかギリギリで
ここまで
父さんも、同じくらい大きなものを作ったことあるのかな?
もし家に
母さんは見る方が好きだって言ってたけど。
「私も見る方が好きだったんだよねぇ。ごめんよ、父さん」
使い方は
だって、すごく
「ほら、ハナちゃん。そろそろ良いと思うよ。お父さんとお母さんを呼んでみて」
「うんっ!」
私を
そしてすぐに
「父たぁんっ!! 母たぁんっ!!」
その
ヒュ~ッというその音は、
「ぉぉっ!!」
「おぉ~。
そんな彼女の心を
それにしても、久しぶりに見る
……ん?
もしかして私。明日から
さすがに大変すぎるなぁ。
もう少し、小さくすれば良かったかも?
なんて、ハナちゃんが
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