第2話 一緒にご飯
「お名前は?」
「……ハナ」
「どこから来たの?」
「あっち」
「あっちって……一人で来たの?」
「ん」
キッチンの
赤い
名前はハナかぁ。
本で読んで知ってたけど、
って、そんなことはどうでもよくてっ!
ハナちゃん、全身に
こんな
色々と話を聞きたい。
でも、一気に聞くのは良くないよね。
取り
『ひでんのしょ』に書かれてた
そう思った私は、
「ハナちゃん。お
「……ごはん?」
小さく
ふふふ、かわいい。
「お
お
やっぱり、
そりゃそうだよね。
私だって、この森の外に出たら、きっと怖いもん。
ここはひとつ、お姉さんがおもてなしをしてあげなくちゃだね。
でも、
やっぱり、お
でも、お肉が焼けるまで、少し時間が掛かるしなぁ……。
そう言えば、今朝の
「ねぇハナちゃん。
「うん」
「そっか。それじゃあ、
そう言った私は、今日のお昼に食べようと
すると彼女は、
「思ったより
「っ……」
あっという間に
「ごめんね、今はそれしかないんだ」
「……ん」
「
「うまし!」
う、うまし?
そういえば私、家族以外の人と話すのは、これが初めてだったりするよね。
こういう時、何を話せばいいのかな?
なんか、
お肉を
こんなことなら、自分でやればよかったかな?
でも、この子と話せるのは私だけだしなぁ。
なんてことを考えてた私は、ふと、ハナちゃんの
これはチャンス!
きっとハナちゃんは、
それをきっかけに、お話をしてみよう!
「ハナちゃん、もしかして、お
「?」
じゃあ、何が気になるのかな?
「ハナちゃん。何を見てるのかな?」
「あれ!」
そう言って
ん?
もしかして、お玉とか鍋自体に興味があるの? 動いてるから?
「あ、そっか。ハナちゃん。面白い物、見せてあげるよ!」
これならきっと、ハナちゃんの
まさか、こうして誰かに見せる日が来るなんて、思ってなかったな。
……そう考えると、ちょっと
一度キッチンを出て
そして、36ページ目に書き
名付けて、リーフちゃんの
母さんと父さんが
この
まぁ、
「おほぉ~」
良かった。
そうこうしていると、リーフちゃんの
バタバタと
そんな様子を見て、少しだけ
「もっかい!」
「気に入ってくれたのかな? でも、そろそろお肉が
「ごはんっ!? うましっ!」
「
でもまぁ、良いかな。
少なくとも、さっきまでの
ゆっくり、聞いていけばいいよね。
「ふぅ、私もお
「ハナ、食べる!」
「そうだよぉ。ハナちゃんも一緒にご
「うん!」
そうして私は、1年ぶりに誰かと一緒にご
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