「この花を使って」#なくさずの詩より
机の中を掃除していたら栞が出てきた。コスモスの押し花で作られたそれは「花」の面影を残し僕の記憶を呼び覚ませてくれた。同じクラスの隣の子が、押し花を作るのが趣味と言ってくれたのだ。僕はそれが嬉しかったはずなのに机の奥に閉まい忘れてしまった、きっと恋という過去も忘れていた。
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