第28話 1.3.2 二次元の嫁が現実に現れたらどうなる?

 俺はXでとあるポストをした。


『#RTした人の小説を読む

 ジャンル、投稿サイトは不問です

 リプにURL貼ってください

 以下自分の作品です。できれば読んでみてください』


 このポストには自分の作品のURLのリンクを貼った。


 驚いたことにこれには50RTくらい来た。


 PVも久しぶりに日間300PVを越えた。


 そしてさらに驚いたことにレビューが来たのである。


『王道のハーレムラブコメですね。

 面白くて一気に読んでしまいました。

 まさかこれ以上ヒロイン増えたりしないよね?』


 王道のハーレムラブコメ。


 これ以上ないくらいの褒め言葉だった。


『読んでくださりありがとうございます。

 今後の展開次第ではヒロインが増えるかも……笑笑』


 と返信した。いいねもつけた。


 ☆


 俺と瑠夏、一姫はスーパーに買い出しに行っていた。


 その帰り道、俺たちは雑談をしていた。


「コウ君今日はカレーライスにするよ」


 俺、一姫、瑠夏、藍那、凪波、サーシャちゃんと大所帯になったので食費が問題だった。


 1人1ヶ月1万円徴収することとなった。


 1万円で生活できるのは瑠夏の生活力あってこそだった。


 業務スーパー、ドン・キ・ホーテ、ディスカウントストア、通常のスーパー、薬局をハシゴして1円でも安い商品を買っている。


「カレーか!! 楽しみだな。」


「わー、瑠夏さんのカレーおいしいから大好きです!!」


「ふふ、ありがとう、一姫ちゃん」


 ☆


 家に帰るとそこには美少女がいた。


 その美少女には見覚えがあった。


「ええええ!? 詩音ちゃん!?」


「詩音ちゃんってキミキセの……!?」


 キミキセー正式名称はキミと出会えた奇跡:Reである。


 キミキセとは成瀬唯と高嶋愛花がアイドルになって活躍するという青春アニメ、原作はライトノベルである。


 原作者は長谷川凛先生である。


 2人はアイドルの大会『スターライブ』に1度敗れるがもう一度挑戦するというストーリーである。


 2人の成長と友情を描きスポ根要素を含んでいる。


 小泉詩音は3期、原作だと6巻に出てくる2人の後輩だ。


 ちなみに俺の最推しでありいわゆる嫁だった。


 小学生のときはガチ恋勢だった。


「はじめまして。私は小泉詩音。ライトノベルの精霊だよ」


「え! え? ええええ!? 本物!?」


「ふふ、私は本物だよ。ね、あなたの名前は?」


 本物の小泉詩音ちゃん。


 二次元の嫁が三次元に現れたのだ。


 決めた。


 俺は告白をするのだ。


「俺は宮内光覇です。ずっとずっと大好きでした。付き合ってください!!」


「コウく〜ん? 私という彼女がいながら何堂々と浮気しようとするのかな?」


「ハッ……瑠夏、すまない。つい……」


「もう私の彼氏はなんでこんなに女たらしなのかな」


「これからよろしくね、光覇君」


 光覇君……!? 光覇君……!?


 最推しに名前を呼ばれるのは感無量だった。



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