第2話 プロローグ
俺の名前は
一応、大学生である。
俺の略歴を紹介しよう。
まず小学校の時天才と呼ばれていた。
なぜならテストで毎回100点をとっていたからである。
しかも特別な勉強をせず授業だけで100点をとっていたのだからすごいとしか言いようがない。
中学校は公立に進んだ。
中学校では少し成績が落ちて200人中30番台くらいになった。
高校は自称進学校に進んだ。
課題を山のように出し部活も盛んな文武両道を目指す高校だった。
当時、俺は宇宙工学を学びたいと思い(小学校の頃の夢は宇宙飛行士になることだった)理系を選んでしまった。
それが全ての間違いだった。
理系なのに苦手科目が数学、物理、化学という救いようのない有様だった。
特に化学が絶望的で人生で初めて0点をとった。
中間、期末と赤点をとったが先生の温情で卒業した。
成績は下から数えた方が早いという有様だった。
それで俺は高3のとき文転をした。
友達から「裏切り者」というレッテルを貼られるのがキツかった。
その後、現役で
受験は不完全燃焼であり、もう一度受験したいという思いで仮面浪人を選んでしまった。
仮面浪人とは大学に進学しながら受験をすることである。
志望校は
大学に行きながらの受験勉強はかなりハードだった。
俺には後悔がある。
仮面浪人したとき俺には友達がいて友達には結局、仮面浪人のことは話せなかった。
勇気が出なかったのである。
一浪目は勉強不足で惨敗だった。
それであろうことか二浪目を選んでしまった。
二浪目は大学を休学し、予備校浪人という形をとった。
もちろん親は大反対であり、今年1年で受験をやめるという約束の下二浪を許可してもらった。
俺にはまた後悔がある。
それはLINEを消したことである。
友達から安否を気にするLINEが来ていた。
当然である。
いきなり大学から姿を消したからである。
自分が友達を裏切っているという現実を受け止めたくないという気持ちがあって受験に集中するために退路を断つという決意の下、LINEを消した。
LINEを消したことで俺は心が軽くなりそのことに罪悪感が生まれた。
その後、俺は必死になって勉強した。
そして結果は不合格だった。
俺は悔しさのあまり泣いた。
結局、仮面浪人に失敗し、大学に残留することになった。
俺はそれから大学に行かずニートのような生活をしている。
もちろん親はそのことを知らない。
知ったら大激怒だろう。
どの面下げて友達の前に出ればいいのだろう。
俺にはまだ会う勇気が出なかった。
俺は裏切り者になってしまったのだ。
☆
ある日、俺はコンビニから買い物に帰ってきたら見知らぬ美少女がいた。
「はじめまして!! ご主人様!! 会いたかった……会いたかったよ〜!!」
それが俺と
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