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「そうか?」
「そう!」
「おまえ…田舎に来たことはないのか?」
「あるけど…ここまでではない」
「そうかぁ~悪かったなぁ」
とりあえず、誰もいない改札口を抜けて、
「切符は、どうするんだよ」
文句を言うトモヒロを引っ張って、表に出る。
そこには、見覚えのある人が立っていた。
「やぁ~ソウ!久しぶりだねぇ」
迎えてくれたのは、母さんの弟のノリヒロオジサンだった。
「あっ、わざわざ来てくれたんだぁ」
ニコニコしながら、オジサンは二人の荷物を受け取る。
じいちゃんの葬式以来だけど、オジサンは少しも変わっては
いない。
「お世話になります」
トモヒロは珍しく、丁寧に頭を下げる。
「これは、友達のトモヒロ」
あわてて爽は、オジサンに紹介する。
「ソウの友のトモヒロ君かぁ」
なぜだかオジサンは、ケラケラと笑う。
「な、変なオジサンだろ?」
トモヒロが変に緊張していないか、と爽は気にしている。
「何を言っているんだ。普通だろ?」
トモヒロが変に緊張していないか、と爽は気にしている。
「何を言っているんだ。普通だろ」
ヘラヘラと笑いながらも、オジサンは真っ黒に日焼けした
腕を差し出した。
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