第8話
「さて 年末特番に ついてだが
なにか 良いアイデアが あるかな ??」
エグゼクティブ プロデューサーで
多香緒の、現在の父である 高尾Pが
テレビ番組の、企画会議をして
いるのだが・・・
「丘村さんは キャスティングが
オーケーです」
アシスタント プロデューサーの 男が
スケジュールの、確認が取れたと 言う。
「うーん
あの人 英語禁止ボーリングの
コンテンツを 後輩に ゆずったでしょ?」
一部で、人気があったが
打ち切られてしまった。
「あーあれ
よく 見てたけどな」
懐かしむように、虚空を 見つめる
高尾P。
「ああいう お約束な展開を
期待している層は 一定数いますから」
ディレクターが、そういう企画も
やりたいと言う。
「でも 結婚して エロ系に
興味なくなったんですかね」
世間では、大先輩のように
結婚しない説を、唱える人も
一部では いた。
「そういえば スグルTVで
マウントしていた 女子アナに
バチコンって ザマア展開になったとこ
スカッと しましたね」
やたらと、丘村氏を イジる役割
だった 長身な 女子アナが
まさかの、丘村氏結婚を境に
あまり、画面に映らなくなり
「あれは よかったね
実際は 彼女が 居ましたってね」
華麗なる、コンボを 見せつけた。
「さて 本題に 戻そうか
丘村さん ヒップホップの
会長か なんかやってたでしょ」
脱線した内容を、戻す 高尾P
「はい そうですよね」
と、アシスタント ディレクターの 男。
「それから 派生して
脱衣ラップバトルみたいな
のは どうだろう」
アイデアを、出す 高尾P
「イイっすね
負けたら 1枚ずつ 脱いでいく」
乗っかる アシスタント ディレクター。
深夜に、始まった会議は
もう少しで、朝日が出そうに
なっている。
「そうそう
審判は こっちの息のかかった
人に やってもらえば」
アシスタント プロデューサーも
やる気だ。
「参加者 全員 水着から
やりますか ??」
ディレクターが、少々 暴走する。
「それじゃあ 脱がせる
楽しみが 視聴者に伝わらないだろ」
放送作家が、珍しく つっこむ。
「ですよね サーセン」
ディレクターが、頭を下げる。
「よし コスプレだ
その方向性で まとめよう」
話しを、まとめる 高尾P
「ですよね
アダル・・・セクシー女優も
参戦して もらいましょう」
けっこう、ノリノリな ディレクター。
「もちろんそう
もちろんそう」
ちゃんと、構想の範疇に 入っている。
「よし決まり!
・・・もう 朝だな」
気がつくと、だいぶ 太陽は 登っている。
腰に、手を置き 外を 眺める 高尾P
「うん」
その頃
「おはよーっ」
元気よく、自分の教室に 入っていく
多香緒
高校生最初の、夏休みを終えて
登校日と、なって
「あっ」
教室にいる生徒が、多香緒を見るや
「「おはよー」」
元気な、返事が 返って来る。
右手から
飛騨 あかね
白雪 碓氷(うすい)
知多 いぶき
仁淀 えなみ
多香緒が、この学校に 入学して
友達に、なった 4人だ。
「多香緒ちゃん
ヒダヒダはね ライブ 見に行ったよ」
少し、ボーイッシュな あかね
「あっ ずるい
わたくしたち 4人で
見に行ったのに ねー」
少し、お嬢様チックな ウスイ
「そーよ
あーしたちが 見に行って
ないみたいじゃニャーか」
ちょっと、語尾が特徴の いぶき
「えなも ちゃんと 見に行ったよん」
コスプレ大好き えなみ
「ありがとう
メッセで 教えてくれたら よかったのに」
お礼を言う 多香緒
「そりゃあ
サプライズじゃニャーか」
スリスリしてくる いぶき
「そう わたくしたち
ライブ終わりに 楽屋に
突入しようと思って
いたんだけど」
計画を 話す ウスイ
「ヒダヒダね
多香緒が 疲れてるんじゃないかなって」
多香緒に、気をつかう ヒダヒダ
「そうなんだ
気を使って くれたんだね
ありがとう」
めちゃくちゃ イイ子たちに
感謝する 多香緒
「えなは 行きたいって 言ったの」
猛アピールする えなみ
「ちょっと 仁淀さん」
つっこむ ウスイ
「えーっ
だって 遊ぼうって言っても
いっつも 忙しいって言うじゃん」
もっと、多香緒と 遊びたい えなみ
「ごめんね
なんとか 時間作るからさ」
手を、合わせる 多香緒
「わたくしたちに 気を使わず
時間が 空いた時には 一緒に遊びましょう
いつでも 多香緒の味方ですから」
うれしいことを、言ってくれる ウスイ
「うん そうそう」
腕組みして、ウンウン うなずく ヒダヒダ
「ありがとう みんなぁー」
キーンコーンカーンコーン
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます