7.新たな仲間

 さて、今日も君とこうして彼らを語る事が出来る事を光栄に思う。聡明な君なら早々に気付いてはいるだろうが、この物語は“群像劇”だ。故に、主人公と呼ぶべき者は存在しない。全員が主人公であり、場を彩る脇役であるからだ。前置きはこの辺にして、大いに楽しんでくれたまえ。では始めよう、冒険者の物語を。


南王領第二の都市マーハル。南王領のほぼ中央に位置し、南国の特産品が各地から集まる巨大流通都市だ。人々は戦争が終結し日常が戻った事に喜び大いに賑わっていた。

「はい、避けて避けて。轢かれても知らないよ。」

溢れんばかりの藁を積み、人々の前を猛烈な勢いで馬車が駆け抜けていく。他の路地でも、様々な食料品や日用品が出品され、売り買いの交渉人の声が街の喧騒をより生気に満ちた鮮やかな色に塗りたてる。

「すげぇな、この熱気は。」

買い物客に押されつつ、思わず呟くケイン。

「アンタも元々南の人間でしょ。マーハルの事知らないの?」

シアナは、細身ゆえか誰にぶつかるともなく余裕で人混みを抜けて行く。

「いや、俺、南出身っていっても国境近くの村出身の村人A、みたいなもんだぜ?」

「軍団兵時代はどうだったのよ?」

「駐屯基地暮らしだったからな。大都市とは逆に縁が無い暮らしだった。」

「全くもっての田舎者、ってワケね。取りあえず、部屋取りましょ。スイートでね。」

「・・・・」

「今のは誘ってるんじゃないの、勘違いしないで!」

人通りの少ない場所に移動して話を続ける二人。

「北と南の大きな違い。それは文化そのものにあるわ。北はドワーフ達の精錬技術に始まって、懐中時計の様な精密機械を作る職人も現れたり、文化面で住民のほとんどが南北平均より高い知識層にあるの。結果的に高収入で生活に余裕が出来た事で、逆にお金に増やす事に強い執着を持つ人間も多いわね。」

「ああ、よくわかる。実際、北で手に入れた武具はとんでもなく良い出来だったからな。」

「逆に南は穀倉地帯をほぼ押さえているから、力仕事の単純作業で生活が成り立つ人が多い。それが何代も続いてるから、生まれて死ぬまで村人Aで終わる人がほとんど。そして富は王族たち一部の特権階級に集約される。だから南の中流層は北の下層民とほぼ同格な訳。当然、その分治安も悪くなる。スイート、って言ったのは、この街では多少高くてもその方が安全だからなのよ。」

「お前、思ったより頭回るんだな。」

「今まで何だと思ってたのよ!」

「ねぇねぇ見てみて二人とも。結構稼げたよ。」

不意にティムが両手に硬貨を乗せて二人に見せる。

「さっきから見ないと思ったら、これか。」

「何言ってるのさ、ここがボクの稼ぎ場なのは知ってるでしょ?」

「さすがね。金貨の量が多いわ。これだけの人から一握りの金持ちの財布を狙い撃つなんて凄い才能よ。」

「そりゃそうさ。まだまだ稼いで来れるよ」

「いや、ティム。ここまでにしておけ。」

「えー、何でさ。」

「こっちの盗賊連中の反感を買うのはマズい。まず優先すべきは、ギーム、ソルディックの穴を埋めモルゲスの情報を掴む事だ。」

「でもあの2人の代りなんて簡単に見つかるかなぁ?」

ティムはしょんぼりした表情でケインを見る。

「見つけるのさ。今までもそうだっだろう?」

ケインは二人を見やると、クスっと微笑む。

その夜。

ケインは酒場に出て、情報を集める。流石に大都市ともなると情報が錯綜してしまい、いわゆる与太話に属するものがほとんどであったが、一つ興味深い話があった。街の治安を守り人々から畏敬の念をもって讃えられるダベルフ大司教だが、実情は王都のスザリ司祭長との権力闘争は有名であり、近いうちにどちらかが処断されるのではないか、という話だった。

「処断、ってどういう事だい、オッサン。」

ケインが話の輪に半ば強引に割り込む。

「何でも、教会庁内で禁忌を犯した神官がいるらしくてな。それが誰の差し金か、って事で二つの派閥が裏で闘争してるって噂が立っていたんだが、近いうちに決着が付くだろう、って新情報が出てきた訳よ。」

「何だ、新情報って。」

ケインはエール酒を男に勧め、話を引き延ばす。

「おお、これは助かる。教会庁自体はあの“10年の内乱”で組織自体もガタガタになっちまった。それを今に復興させたのが、ダベルフとスザリという2人の商人だ。この二人はどちらも現南王である王弟派として王を支えた忠臣だ。南王陛下も絶大な信頼をおいておられる。だが、今、南王陛下の御息女であるヴァネッサ様がスザリ司祭長に急速に接近している、という話がマーハルにも飛び込んできてな。南王の系譜は女系容認国家。つまり時期女王となられる方自らが近づいた、という事は、まぁそういう事だ。」

「しかし、一司祭長が大司教と何故権力を二分するまでの力を?」

「あの男は全財産を全て南王陛下に寄進したんすよ。一司祭長としての地位は、あくまでも飾り。実利は王都全域への末端までの影響力と王族に直接助言する事を可能とした権力。

ダベルフは、自分の富を投資して、このマーハルを人口では王都を超える大都市に育てた。

どちらかと言えば建国者に近い。」

「・・・しかしオッサン、やけに国の内情に詳しいな。」

「そう焦るな、北の兄ちゃん。南の訛りは完璧だったが、北の訛りが消し切れていなかったな。」

「!?」

「俺は“草”。噂を流し、ダベルフを疑心暗鬼にするのが役目だ。アンタからは敵としてのニオイを感じない。だから話してやった。酒代にしては十分だったろう?」

「報酬は払う。情報を提供してくれないか。」

「断る。そろそろ憲兵が巡回に来る時間なんでな。縁があれば、また会えるだろうよ。」

男は、席を立つと、そのいかつい体形には似つかわしくない素早さで、混雑する酒場を出て行った。

「チッ、素早いオッサンだ・・・おい、シアナ、ティム、どこに行った?」

一方、シアナは一人教会の屋根に立つ。

「向こうに見えるのが大聖堂か。ホント、人間は巨大建築物が好きよね。しっかし、魔術師かぁ~。アタシも推薦できる強さの人って、正直ソルディックしか知らないのよねぇ。」

煌々と照らす月明かりを眺めつつ、ポツリと呟く。

「あ、いたわ。」

シアナはポーチから手鏡を取り出すと呪文を唱える。手鏡は青白い光を伴って、ある部屋の一角を空間に浮かび上がらせる。しばらく待つと、一人の若いエルフの男性が姿を見せる。

「どうした、急に。」

「いやぁ、ちょっと手詰まってて。魔術師の仲間を探しているの。」

「だが、下界に行きたがるもの好きなエルフ自体、お前しか見ておらんぞ。」

「いるじゃない、目の前に。」

「・・・私の事か?」

「他に誰が?」

「待っていろ。今交渉してくる。」

~しばしの間~

「了承を得た。いつまでに向かえばよい?」

「すぐ来て。くれぐれもエルフ時間で換算しないでね。」

「承知した。」

シアナは通信を切ると、ほっ、と一息を入れる。

「神官の方はそっちで何とかしなさいよ、ケイン。」

一方、ティムの方は。

「こいつですぜ、盛り場で荒らしまわってたガキは。」

しっかり、この街を仕切るストリートキッズに絡まれていた。

「いやだなぁ、ボクが何をしたっていうのさ。」

「ふざけるな!俺達のシマを散々荒らしやがって。おかげで、エモノ連中のガードが固くなってこちとら仕事にならねぇんだぞ!」

キッズ達は口々にティムに罵声を放つ。

「やれやれ、それはキミ達の技量不足、って事実に気が付いているのかい?」

ティムは大きくため息をつき、憐みの目でキッズを見やる。

「いいよ、相手をしてあげる。ただし、武器は一切禁止でね。」

怒りが頂点に達したキッズは、一斉にティムに襲い掛かる。

が、その戦闘力の差は歴然であり、ティムの的確に急所を撃つ体術の前に瞬く間に、囲んでいた輪が崩れていく。

「ち、ちきしょう!」

一人の少年が耐えきれず短刀を抜く。それに合わせるかの様に少年たちは隠し持っていた武器を抜き始める。

「抜いたね。抜いたからには、それ相応の報いは受けてもらうよ。」

ティムの放った言葉の怒気に押され、足が止まったキッズだったが、一人がティムに飛び掛かる。しかし、ティムは軽くいなし、相手の手首をねじ切る。悲鳴に近い泣き声をあげてうずくまるナイフの少年。

「言ったよ、報いは受けてもらう、と。」

「何をしているのです!」

ティムとキッズの間に入ったのは、一人のまだ若い男性の神官だった。

「牧師様!」

キッズは神に懺悔をするかのように牧師に跪く。

「あなた達が行っている事は、ただの暴力です。私はあなた達にその様な教えを説いた覚えはありません。」

「ごめんなさい、ごめんなさい。でも、あの小僧がボク達の仕事を奪ったのです。今日、配分するお金もありません。」

「言っただろ、手前らの実力の無さを棚に上げて、話進めてるんじゃねぇよ。」

「どうやら子供達が君を巻き込んでしまったようですね。申し訳ない事をしました。」

ティムに対し、深々と礼をし謝罪する牧師。

「そんな謝罪なんか、どうでもいい!ボクは、このガキども全員ぶん殴る気でケンカを買った。それとも牧師さん、アンタがそのケンカ買い取ってくれるのかい?」

「それで君の気が済むのであれば。」

牧師はティムに近づき、戦いの構えを取る。

(え・・・この男、戦い慣れている?)

ティムも遅れまいと、男に構えを合わせる。

「君は強いので、手加減は出来そうにありません。では!」

男の体術は、明らかに鍛錬を積んだ凶器だった。

(この人、速いってモンじゃない。一発キレイにもらったら、間違いなく終了だ。)

ティムは持てる限界の速さで、男の攻撃を躱す。いつしか子供たちは観客へと変わり、双方を応援する。

(この少年、想像以上の速さを維持している。間違いなく怪物との実戦を積んだ者の戦い方だ。)

結末は一瞬だった。

男の蹴りに反応したティムがその身の軽さを使い、足に飛び乗り男の顔に一撃を入れたのだった。子供たちは、その光景に思わず絶叫する。

(手ごたえが・・ない。自分で首をねじって衝撃を抑えた?)

ここまでがティムの記憶の最後だった。

男はティムの腹部に触れると呪文を放つ。

「デッドリー・ストライク!(致命打)」

魔法の直撃を受け、ティムの身体は壁に激突する。

「皆さん、この少年に感謝しなさい。もし彼が本気で戦っていたら、あなた達は誰一人生きてはいなかった。さあ傷の手当をします、皆で彼を教会へ運びなさい。」

小一時間ほどだろうか。ティムは教会の一室で目を覚ます。

「あれ、何でボクは寝ているんだろ・・・」

「牧師様、彼が目を覚ましたようです。」

見守り役をしていた若い女性が牧師に声を掛ける。

「起きましたか。」

眼鏡をかけた、先程の男がスープを持ってティムの傍らに腰を下ろす。

「飲みたまえ。身体の中が温まる。」

「あ、はい。」

「飲みながらで構わない。私はエイブラハム=ガロア。神に仕える者だ。」

「ボクはティムと言います。戦っている最中に戦神の聖印が胸から見えましたから、予想はしていました。」

「私が戦神の牧師と知って、なお戦ったというのかね。」

「ボクは北の者です。話を聞いてもらえますか?ガロア牧師。」

ティムは、これまでの経緯をガロアに話した。

「ボク達は強い仲間を探しています。冒険者の敵を名乗るネクロマンサーを追う為に。」

「君は神に仕える身では無い、と思うが。そのネクロマンサーを倒して、君にどんな利益があるというのかね。」

「ボクが信じるのは、ボクを信頼してくれる仲間達の言葉です。その彼が言うのなら、ボクは彼に従います。」

「・・・面白い子だな。だが、私にも生憎と紹介出来そうな神官はいない。」

「そうですか。」

肩を落とすティムにガロアは微笑みながら、スープの皿を片付ける。

「私以外、はね。」

「え?!」

「彼らの心配は気にしなくて良いよ。ああ見えても分別はある子ども達だ。今回は、君の幼い外見から少し調子に乗ってしまった結果、酷い目に遭ってしまったがね。」

「すみません、ボクもやり過ぎました。」

「牧師様、いつもの準備出来ました!」

先程の見守り役の女性がガロアに声を掛ける。

「ああ、いつも済まないねシャル。」

「奥様ですか?」

「ああ、だから私は気兼ねなく悪を裁く旅に出る事が出来る。」

「ボクもこんな心強い事は無いです。よろしくお願いします!」

こうしてティムは幸か不幸か、戦神の牧師エイブラハム=ガロアと出会うのであった。

 一方、ケインとシアナ。

酒場にて卓を囲む二人+1名

「で、本当に役に立つのか?この兄ちゃん。」

ケインの指先は、机に突っ伏すエルフの青年の姿。

「なんかねー、久しぶりに里から出てきてみたら、あんまりにも空気が汚れてて気分悪くなったんだって。」

『これも全部ドワーフ達のせいだ。』

「悪ぃ、兄ちゃん。南方語で話してくれないかな。シアナだって、人間の流儀に合わせてるんだ、出来ないワケ無いだろう?」

エルフの青年は立ち上がると大声でまくし立てる。

『空気が泥水の様に濁ってしまったのも、人間共が金に目がくらみ殺し合いに明け暮れるのも、全てあの品性の欠片も無い強欲のドワーフどものせいだ!やはりドワーフ族は滅ぼさねばならぬ!』

「シアナ、訳してくれねぇか。何か物騒な事言っているのは判るんだわ。」

「アハハ・・・。」

すると、カウンター席側から声が。

「おいおい、清流派のエルフ神官様ですかい?観光も結構ですが、そんなに息苦しいならさっさと森にお帰りになった方が身のためですぜ。」

ゲラゲラと笑うカウンター席の客たち。

「おい、清流派、って何だ?」

「ホント、興味の無い話は頭に入れないわね。豊饒の女神の信徒、って言っても大きく二派に分かれているの。一つが清流派。森を慈しみ清貧である事を信条としていて、特に商人やドワーフ族に対して強い敵愾心を持つわ。もう一つが濁流派。人間族では正統派って呼んでる。産めよ育てよ、地に拡がり地に満ちよ、という命を育み、その教えで世界を満たす事を信条としている。南方領で『女神の教え』と言ったら、基本的にこっちで考えればいいわ。」

「要は、人間なんか自然を穢す卑しい生き物だ、みたいな事言ったんだろ、コイツ。」

「そこは理解力高いのね、アンタって。」

「分かった、ブン殴って叩き出す。」

「ちょ、ちょっと待って。腕は確かなのは保障するから!」

「人間を信用しない相手に背中預けられねぇ。」

すると、エルフの男はケイン達の席に戻り、詫びを入れる。

「先ほどは見苦しいところを見せてしまい、大変恥ずかしく思う。ここが人間達の領域である以上、心を入れ替え君達の指示に従おう。許せ。」

「あ、ああ。分かってくれればいいさ。改めて自己紹介しよう。俺はケイン、ケイン=ラインフォート。あるネクロマンサーの情報を知る為にシアナともう一人、ティムってヤツと三人で北から南に来た。」

「私はヘイニーグと申す。魔術が専門だが、剣も使えぬ事は無い。」

「アタシはシアナ。今更語る事無し。以上!」

「いや、あるだろう?」

ケインが冷静に突っ込む。

「ヘイニーグさん、シアナとの関係は?」

「何だ、言って無かったのかシアナ。」

「う、うんまぁ。」

「雰囲気からお兄さんかと思っていますが。さすがに遠く離れた妹は可愛いですものね。」

「・・・」

無言を貫くシアナ。

「いや、シアナの父だ。」

「え?」

「来た目的は、シアナが惚れた男の顔が見たかったのも大きい。」

「いや、俺とシアナは仲間であって、そういった関係では無くて。」

「・・・」

シアナは、二人の会話が進む一方で一人テーブルに突っ伏す。

「なるほど、事情は呑み込めた。もちろん共に戦う覚悟だ。ネクロマンサーなどという外道はドワーフ同様、世に蔓延らせてはならぬ。」

「ヘイニーグさん?」

ケインの思考回路が麻痺しかける寸前のところに、ガロア牧師を連れたティムが戻ってくる。

「あ、あれがケインだよ。ケイン、回復役が出来るすっごく強い牧師さんがボク達に協力してくれるって!」

ケインは小声でシアナに問いかける。

「シアナ、牧師ってどこの宗派?」

「・・・ケインが好意を持ってくれているのは確かだけど、相思相愛って確認した訳じゃないし、今くらいの関係ってどう言うのこういう時(ブツブツ)・・・」

(ダメだ、完全にポンコツ化してるわ。)

「こ、これは大変ありがたく、私が彼らのリーダーを・・・」

ケインは、何とも微妙な丁寧語を使って挨拶するも、ガロアは全く取り合うそぶりを見せずそのままヘイニーグの元へ足を向ける。

『失礼。清流派エルフ部族の方とお見受けしましたが。』

『!人間が、完璧と呼べる美しき清き流れの如き響きで我らの言葉を語るとは。してお主の名は。』

『戦神ドルッガ派の牧師であり撲師、エイブラハム=ガロアと申す者。崇める神は違えど、同じくドワーフ族を仇敵とする者です。』

『おお、私の知らぬ間にその様な目覚めがあったとは、まさに僥倖。』

『私も品性あるエルフ族の方と席を共に出来る事を嬉しく思います。』

「さすがだね牧師様、もう新しい人とも馴染んでいるよ。」

「まさしく、神のめぐり合わせでしょう。君の期待に恥じない戦いを約束するよ。」

戦神を信奉する信徒にも大きく二派が存在していた。ドワーフ族を率いて初代北王と立ったのはドワーフ族長であった、とするドワーヴン派(正統派)一方、実は人間とドワーフ族との混成軍であり、初代北王となったのは、ドルッガという名の人間だったとするドルッガ派(異端派)の2つである。北方領では正統派がほぼ全ての領民に信じられており、異端派は南で流浪する事となる。

 こうして新たな仲間を得たケイン達は、死霊術師モルゲスを追う一歩を進めた。次の一歩はどこへ進むのか。それは彼らに知る由もない事であった。


今日はここまで。次回も君と会える機会を楽しみにしておこう。

私の名は≪アンノウン≫。誰も知らない物語を語る、語り部だ。


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