手紙
「
拝啓、田崎 秋人さま。
まずは対面もない身分での稚拙な文章の手紙をお送りしたこと、また御身内の不幸からまだ日も浅い内にこのような内容の手紙を認めたことを深く謝罪いたします。
秋人さま。突然ですが「イモート・ワーク」という言葉をご存知でしょうか? おそらく知らないことと思われますが、この言葉が先日、自ら命を絶たれた貴方様の妹、田崎 冬子さんに御関係があると思われるのです。それも、ひょっとしたら彼女の自殺の直接的な要因かもしれず、しかし、私は貴方様の御家族と何の関係もない身なので、ですが私はこの情報を貴方様に伝える必要があると思い、こうして貴方様に手紙を認めた次第です。
もし、貴方様が興味を引かれたのであれば、四月三日、正午にそちら最寄の駅前の喫茶「閑古鳥」にお越しください。入って左、三番目の席にてお待ちしております。
敬具
」
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