第六十四話 ギルドセイバー

 魔物の意志を代弁するかのように、ソフィは激しい敵意をこちらに向けてくる。


「悪い人たち……こんなに邪魔をして。まずゲオルグを養分にしたかったのに、戻ってこないし……そう、彼があなたたちを呼んだの。あの正義感だけが取り柄の暑苦しい男が、余計なことをしてくれたわ」

「ゲオルグさんは、あなた達を助けようとして……っ」

「キョウカ、熱くなってはだめ! ソフィは魔物に操られているだけよ。あの身体に巻き付いている草さえ刈り取ってしまえば、きっと元に……」

「ふふっ……ふふふっ。何を言ってるの? 養分になるって、こんなに素晴らしいことなのに。さあ、一つになりましょう。それとも、その男を最初に取り込めば、あなたたちも言うことを聞いてくれる?」


 敵は地中に根を伸ばし、どこからでも『傀儡草』を発生させられる。それを思い出したとき、俺は最良の対応が何なのかを全速力で模索する。


「――後部くんっ!」


 ◆現在の状況◆


 ・『★蔓草の傀儡師』が『乱れ咲き』を発動 → 対象:アリヒト


 俺の周囲、四方八方に『傀儡草』が立ち上がる。そうすれば逃げられまい、というのは敵も考えそうなことだった。


(ちょうどいい……分断されるのはリスクもあるが、ソフィの『後ろ』が気になってたところだ……!)


 ソフィが魔物に操られていると分かったとき、彼女の身体に巻き付く蔓草は、どこから発生したか。


 ――そう、彼女の『背中から』だったはずだ。


 ◆現在の状況◆


 ・アリヒトが『バックスタンド』を発動 → 対象:ソフィ

 ・『傀儡草』8体が『マリオネット』を発動 → 対象:なし


 技能を発動し、ソフィの後ろに転移する。そして俺は、彼女の背中に咲いている、他の部分とは違う色の花を見つける。


 白い花――まさかこんな、清らかそうな花が、凶悪な魔物の本体だとは。


(やはり後ろにいた……こいつを狙えば……!)


「――喰らえっ!」


 ◆現在の状況◆


 ・アリヒトが『フォースシュート』を発動 → 対象:『★蔓草の傀儡師』

 ・『★蔓草の傀儡師』に命中

 ・『★蔓草の傀儡師』が『緊急離脱』を発動


「――ギシャァァァァァッ!」


 魔力弾が白い花に命中し、花びらが散る――すると広場の中央の地中から、傀儡草の本体らしい巨大な植物が姿を現した。ソフィの背中にあった白い花はどういった原理か枯れ落ち、本体に移って再び咲く。


 しかしまだ、傀儡状態は解除されていない。ソフィの後ろ姿を見ると、地中から伸びた傀儡草が全身に絡みついている――すでに元の装備は原型をとどめておらず、ほぼ裸身の状態だった。


「っ……養分のくせにっ……離せっ……離せっ……!」


(くっ……なんて力だ……!)


 後ろからソフィに組み付き、動きを止める――まだ傀儡状態が解けていないのだ。魔物に操られているからか、それとも元から力が強いのか、全力で暴れる彼女を押さえ込むのは、かなり厳しいものがある。


「みんな、今のうちに本体を攻撃してくれ!」


 『後衛』としての支援を封じられても、エリーティアを中心としたパーティメンバーの集中砲火を浴びせれば、倒せない相手ではないはずだ――レベルだけ見れば、今まで遭遇した『名前つき』より低いのだから。


「――根絶やしにしてやるっ!」

「きゃぁっ……足元からは止めなさいっ、卑怯者っ!」

「……っ!!」

「ワォォォンッ!」


 エリーティアを切り込み隊長として、四人同時に仕掛ける――ライジングザッパー、ダブルアタック、ダブルスロー、パワーラッシュ。さらにスズナが『皆中』をかけて矢を放ち、弱点であろう白い花を狙う。


「もう少し……っ、あと一度仕掛ければ……!」


 エリーティアは『ライジングザッパー』を繰り出したあと、『ブロッサムブレード』にすかさず繋げる――溜めが必要な大技なので、他の技からの派生を狙ったようだ。


「いつもそうなんですけど、私もいるのでっ……『ラッキーセブン』!」


 総攻撃に加われなかったミサキが、サイコロを二つ投げつける――出た目が俺からは見えないが、彼女の強運によって技能が発動する。


 ◆現在の状況◆


 ・『ミサキ』が『ラッキーセブン』を発動 → 成功

 ・『★蔓草の傀儡師』のレアドロップ率が上昇


「き、効いたんですかこれって!?」

「大丈夫よミサキ、効いてるわ! だから後ろに下がってなさい!」

「あぁ~……みんながんばれー! こんなことならチアガールにすればよかった!」


 ミサキが引くと同時に、エリーティアが『ブロッサムブレード』を繰り出し、暴れ狂う植物に無数の斬撃を叩き込んでいく。


「――散れっ!」


 ◆現在の状況◆


 ・『エリーティア』が『ブロッサムブレード』を発動

 ・『★蔓草の傀儡師』に12回攻撃


「ギシャァァァァッ……!」


 紅の剣が舞うように翻り、十二連の斬撃が、蔓草の傀儡師を切り刻んでいく。それが最後のひと押しとなって、ついに悪夢のような植物の怪物は動きを止め、俺たちの前に沈んだ。


 ◆現在の状況◆


 ・『★蔓草の傀儡師』を1体討伐

 ・『ソフィ』『ジェイク』『ミハイル』『タイラー』の『傀儡』状態が解除


「っ……」

「おっと……危ない。うわっ、草が枯れて……っ!」


 ソフィの身体に巻き付いていた草が、本体の死滅と同時に枯れ始め――ぼろぼろと崩れてしまう。この状況とはいえ、直視していいものではないので目を閉じる。


「……ん……」

「良かった……本体を倒せば、ちゃんと元に戻るみたいね」

「でも、どうしましょうか……この格好のまま、救助の人を呼ぶのは問題があるし……」


 俺は森の木々を見やる――葉っぱで隠すというのはどうだろうか。そんなことを実際に言ったら怒られそうなので、散乱している装備を拾い、それで何とか隠せないかみんなに試みてもらった。


「ハンカチでここを結んだら、いちおう服の体裁は繕えませんか?」

「こういう時のために、針と糸があったほうがいいわね……あとは、包帯とか」

「全身に包帯を巻くの? サムライはそういうこともあるっていうけど……」

「私もさらしを巻いたりすることはありましたから、巻くことはできます」


 四人がああだこうだと言っているうちに、シオンに周囲を見張ってもらって、他の三人に息があるか確かめる。三人共衰弱しているが、命に別状はなさそうだ。


「……」

「ん……どうした?」


 テレジアがミハイルの傍らに立って俺を見てくる。テレジアは拳を握って、ミハイルの上に落とすような仕草を見せた。


「その人に俺が怒ってないかってことか? まあ、操られてたわけだしな……え?」


 テレジアは首を振る。どういうことか――ミハイル、そしてタイラーは、操られていなくても女性に飢えていたとか、そういうことなのだろうか。女性の勘でそういうことが分かるのだとしたら、簡単に否定はできない。


「男の探索者がみんな同じってわけじゃないが……やっぱり、常に皆を守ることを考えないといけないな。露出が高い装備だからって、俺のパーティの仲間をそういう目で見てほしくはない」

「…………」


 テレジアは拳を下ろして、俺に近づく。そして黙ったままじっと見つめてくる――俺の考えを、テレジアは肯定してくれるということだろうか。


「お姉さん、聞きました? お兄ちゃんが守ってくれるって言ってますよ」

「そ、それは……むしろ、私の方が守るっていうか、盾にならなきゃっていう気持ちでいるというか……後部くんばかりずるいわよね、そういうこと言って」

「操られて本性が出たのか、それとも心にもないことを言っていたのかは分からないけど……アリヒトみたいに落ち着いた人って、やっぱりそうはいないのかしら」

「後ろに……いえ、アリヒトさんが近くに居てくれると、凄く安心します。頼り切りではいけないですけど、本当に、お兄さんみたいで……」


 みんな激戦を終えて安心したのだろうが、普通に聞こえているのに褒められるというのは、何とも落ち着かない気分だった。


「…………」

「ああ、何か落ちてないか調べないとな……シオン、どうした?」


 シオンがおすわりをして、尻尾をパタパタと振っている。


(っ……これは……!)


 近づいてみると――『蔓草の傀儡師』が枯れ落ちたあとに、『黒い箱』が落ちていた。


(長い間、討伐されずにじわじわと犠牲者を増やしていた……だから、ジャガーノートと同じように黒い箱が生成された。そういうことなのか)


 その犠牲者の中に、北極星のメンバーは加わらずに済んだ。俺たちのパーティも無事だ――シオンが背中を向けているので『支援回復』が発動し、これで全員が完全に回復した。


「後部くん、何か見つけて……あっ、そ、その箱……『黒い箱』……?」

「強敵だったし、未確認でもあったから、可能性はあるけど……このパーティにいると、本当に波乱続きね」


 エリーティアはそう言いつつも、俺に微笑みかけてくる。俺もそうだ――ファルマさんをあれだけ驚かせた希少な箱が、ほとんど間を置かずに手に入ったのだから。嬉しくもあり、驚きもしている。


(黒い箱……ジャガーノートが落としたものには、隠し階層への鍵が入っていた。もし、今回も入っていたら……)


 この迷宮に隠し階層があり、そこに入ることができたら、アリアドネが言っていた『パーツ』が見つかるかもしれないし、別の秘神と出会うことになるかもしれない。


 『北極星』の救助が終わったら、この黒い箱を開けてもらう。思いがけない発見に、俺は今から胸を踊らせていた。


「……あっ。そういえば、ずっと飛んでるままだったな。お疲れ様、降りてきてくれ」


 戦闘が終わっても空中にいたデミハーピィたちを呼ぶと、俺の前に着陸する。裸だった彼女たちは今は服を着ているので、目のやり場に困ることもない。


 やはり一番小柄な三女は少し緊張しているようだが、次女の後ろに隠れているものの、俺に対してそこまで怯えている様子ではなかった。


「後部くん、この子たちに名前はつけてあげたの?」

「えーと……俺、ネーミングセンスがないので、できればみんなにも考えてもらいたいんですが。それとも、元から決まってる名前はあるか?」


 ハーピィの長女は、ブルネットの長い髪を揺らして首を振る。それと同時に、薄い貫頭衣のようなものを着ているだけなので、下着をつけていない胸が大きく揺れる――俺もミハイルのことを言えない、こんなことで反応しているようでは。


「羽根がある女の子なので、飛鳥アスカちゃんってどうですか?」

「アスカ……それなら、弥生ヤヨイも良さそうね。少し古風な感じだけど」

「そうなると、もう一人は卑弥呼ヒミコさん……でしょうか。一人だけ女王様の名前ですが」


 あれよという間に名前が決まる――三人寄ればかしましい、あるいは文殊の知恵か。


 一番年上らしいハーピィから順に、ヒミコ、アスカ、ヤヨイ。これならすぐに覚えられそうだ。


「エリーティアにはまた今度、別の魔物に名前をつけるときにお願いしようか」

「名前をつけるなんて、責任重大ね……と思って見ていたけど、アリヒトがそう言うのなら、何とか考えてみるわ」


 ハーピィの『眠りの歌』が非常に有用だったので、特殊攻撃を使う魔物については、今後は捕獲も視野に入れて動きたいところだ。


「ん……? あれは……」


 一階に続く道の方から、集団の足音が聞こえてくる。


 先頭にいるのは、巨大な盾を持つ重装備の女戦士――盾に大きく入っているシンボルは見たことがある。あれは、ギルドの刻印だ。


 彼女は緑がかったさらりとした髪をショートヘアにしており、頭に鉢金を巻いている。俺よりかなり若いようだが、その雰囲気は明らかに手練のものだ。


 女戦士を先頭にして、男性が三人、女性が二人追従している。彼らは顔を覆う兜を被っており、表情は見えない。物々しい雰囲気に、俺の仲間たちが少し緊張した様子を見せる。


「……あなたたちが、『北極星』?」


 その重装備には似つかわしくないほど小さく、囁くような声で彼女は言った。それで俺は、何となく事情を悟る。


「いえ、俺たちは別のパーティです。『北極星』を襲った魔物を、今倒したところですが……あなた方は?」

「私たちは、ギルドセイバー。『北極星』の監視についていた者から、彼らが探索続行不可能になったと知らせが入った。そのために救助に来た」


 昇格試験中は、ギルドの監視がついている。しかし報告を受けてギルドセイバーが到着するまでに、俺たちが救助を終えていたということだ。


「私達の任務を代わりに遂行してくれたことには感謝する。ギルドに申請すれば、救助報酬を得ることができる。しかし今後は、壊滅したパーティを救援するときは、ミイラ取りがミイラにならないよう、手出しは避けること。約束してほしい」

「それは……申し訳ないですが、場合によります。だから、約束はできません」

「……そう」


 気分を害してしまうかと思ったが、ギルドセイバーの女性は短く返事をしただけだった。


「……迷宮国では、全てのパーティが競う立場にある。そのことは、忘れない方がいい。第一に優先するべきは、自分のパーティのこと」

「覚えておきます。それで、『北極星』のメンバーですが……」

「私達が町に連れて帰る。そのための要員は連れてきた」


 淡々と言うと、ギルドセイバーのうち二人の術士らしき人物が、地面に魔法陣を描き始める。 


 転移魔法――こうして見ると非常に便利だ。あれよと言う間に、魔法陣に載せられた北極星のメンバーが転移していく。


「あなたがたも離脱するのであれば、転移させる」

「ありがとうございます。名乗るのが遅れましたが、俺はアトベと言います」

「……アリヒト=アトベ。あなたの名前は、あなたが思うより注目されている。私の名前は、セラフィナ。セラフィナ=エーデルベルト」


 大盾を地面に突き立て、セラフィナと名乗った女性が右手の小手を外し、手を差し出してくる。握り返すと、彼女は初めて感情を僅かに見せて微笑んだ。


   ◆◇◆


 仲間たちと共に、転移魔法で町に送ってもらう――本当にあっと言う間で、俺たちは『呼び声の森』の入口前広場に戻ってきていた。


 セラフィナさんたちのパーティが手配していたのか、ギルドから派遣された救護班らしき人々が、北極星のメンバーを運んでいく。


「アリヒトさん、ギルドセイバーの方が来てくださって良かったですね」

「ああ、色々と助かった。一旦外には出たかったしな」

「黒い箱を見つけちゃったものね……『呼び声の森』にも、隠れた階層があるとしたら……」


 五十嵐さんも思い当たったようだが、おそらく隠し階層への鍵は、黒い箱の中に入っている。


 ゲオルグを救助することが目的だったが、思いがけず『呼び声の森』の最深部を目指す理由ができた。厄介な魔物は多いが、ミサキとスズナがいれば確実に隠し階段は発見できる――リスクを考えても入るべきかは、改めて皆と相談しなくてはならないが。


「……アリヒト、黒い箱は狙って出てくるものじゃないわ。名前つきをずっと狩り続けたって、手に入るかどうかはわからない。でも、こうやって手に入れてしまったのなら、私たちは隠し階層に入る権利を得ている。それを放棄すべきではないと思うわ」

「さっきの草の化け物も、普通の『名前つき』じゃないってことよね。いっぱい被害を出した名前つきじゃないと黒い箱を落とさないのなら……本当に、アリアドネさんを作った神様は、底意地が悪いわね」


 五十嵐さんは複雑そうに言う――ジャガーノート、蔓草の傀儡師。共通しているのは、倒される前に被害を出していること。


 ゲオルグたちが壊滅したからこそ、俺たちは黒い箱を得られた。そう思うと、この箱の存在自体が業の深いものだと思えてくる。


 ――だからこそ、無駄にはできない。まず七番区に上がって成長してから戻ってくるというやり方もあるのだろうが、逆に今の段階で得たものが、七番区の攻略で生かされることもあるはずで、どちらの選択が間違っているということもない。


「アリヒトさん、私とミサキちゃんが隠し階層への道を見つけます」

「黒い箱に鍵が入ってたら、ですけどね。でもアリアドネさんの言う通りだと、だいたい全部の迷宮に、秘密の階層があるみたいですし」


 時間さえかければ、全ての迷宮の最深部に行けてしまう。だがそれをやっていたらいつまでも、見えてこない世界がある。そして、隠し階層の全てが未踏の場所ではなく、既に誰かが入っていて、苦労して入っても何もないということはあるだろう。


 ならば、俺たちの当面の方針は、『探索中に黒い箱が出た場合だけ、その迷宮の隠し階層を目指す』――それでいい。


「よし……方針は決まったな。まずルイーザさんに報告してくるから、みんなは宿舎で休んでてくれ。箱は明日開けることにしよう」

『はいっ!』


 他のメンバーのみならず、五十嵐さんまで揃って返事をする――俺のことをリーダーと認めてくれているのは分かるが、まだ微妙に落ち着かない。


「…………」

「え……ついてくるって? いや、今日はもう休んでもいいんだぞ」


 テレジアは物凄くついて行きたそうにしている――どうしたのだろう。何か思うところでもあるのだろうか。


「……もしかして、さっきのセラフィナさんのことを気にしてるのか?」

「……!?」


 自意識過剰かと思いつつ言ったのだが、まさに瞬間沸騰だった。テレジアは真っ赤になり、蜥蜴のマスクを押さえてその場にうずくまる。


「あの流れだと、握手しないと失礼にあたるしな。彼女のことが特別気になったとか、そういうことじゃないぞ」

「…………」


 本当か、と言わんばかりにテレジアがこちらを見上げる。俺はテレジアに手を差し出して、彼女を立ち上がらせた。


 握った手が物凄く熱くなっている。熱さに弱いリザードマンなのだから、こんな思いを彼女にさせてばかりいてはいけない。


「まあ……みんなも気を回してくれたみたいだしな。いつも通り、一緒に行くか」

「…………」


 テレジアは気を取り直し、赤みが落ち着いたところでこくりと頷く。


 彼女はギルドまで俺の横を歩きながら、俺が握った右手を胸に当て、左手をその上に重ねて、ずっと大事そうにしてくれていた。

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