第7話
なおちゃんの住んでいるマンションまではまだ距離がある物の、「近くの公園のところでもう少しお話をしたい」というので、なおちゃんに案内されるまま、少し大きめの公園の駐車場に車を停めました。
「今日は本当にありがとうね。いきなり深夜に呼び出してごめんなさい。でもとまきちさんのお陰でとても落ち着いたよ。それで…。」
「それで?」
私はなおちゃんに、話の続きを言うよう軽く促しました。
「あの…。私に出来ることならなんでも1つだけ、とまきちさんの望みを聞いてあげる。今日のお礼の気持ちだよ?」
そう言われて面食らってしまったのです。
「な、なんでも1つ? ひょっとしてホテルとかでえっちぃことをしても良いの?」
思い切っていきなり核心を突いてみました。
「それはダメ! だってわたし、失恋したばっかりなのに、そんなこと出来ないよ…。」
「えぇ~、なんでも1つだけ望みを聞いてくれると言ったのに?」
と少し意地悪な事を言ってみました。
「言ったけど、それはダメだよ。だってとまきちさんは友達でしょ?」
これまでの人生で正直言ってここまで女の子にストレートな欲望をぶつけたことは無かったので、自分でも可笑しくなって笑ってしまいました。
でも、よくよく考えてみれば確かになおちゃんの言うとおりだと思い直し、要求を下げることにしたのです。
「そ、それじゃあ…。おっぱいに触っても良い?」
「もぅ! とまきちさんってえっちな事しか考えてないの? 胸とかお尻とか…大切な所は触っちゃダメ!」
ちょっと恥ずかしそうに俯きながら優しく拒否するなおちゃんには、素晴らしい可愛らしさがありました。
「判った! じゃあ見るのは大丈夫? いま、凄くおっぱいを見てみたい気分なんだよね。」
「とまきちさん、今だけじゃなくて、いつも見たいんでしょ? う~ん…。だ、ダメかな?」
その返答を聞いて『あれ? なんかそんなにダメそうでは無いような?』と思ってドキドキしたものの、仮にこんな公園の駐車場で服を脱がせるのも気が引けるので、別のお願いをしようとして悩んでいると、なおちゃんが提案をしてきました。
「胸を触らせることは出来ないんだけど、実は胸と二の腕は大体同じくらいの柔らかさなんだよ。え~とね。ちょっと今から実際に確認するね?」
そう言いながら、服の中に手を差し込んで胸を触った後、肩とか二の腕から手首の辺りまでを入念にプニプニ触って確認する彼女に、激しく萌える物を感じてしまいました。
「うん! この辺の二の腕の後ろの方というのかな? ここら辺はもう凄く触った感じが胸に近いみたい。えへへ、ここだったら触っても良いよ!」
「そうなの? それでは腕とか手とか全体的に触っても良い?」
「手はダメ! 手を触られたり握られたりしたら、わたし、変な気分になっちゃうかも? 手は好きな人とじゃなきゃ繋いだらダメなんだよ? 手首から先はダメね。」
「えぇ~、なんか注文が多くない? まぁ良いや、それでは腕を満足行くまで触らせてもらうよ?」
「うん、良いよ。これは今日のお礼ね?」
「判った!」
正直言って、腕に触ったところで何か気持ちが良い感じになるとも思えず、しかし他になおちゃんに出来る素敵なリクエストも思い付かなかったので、渋々差し出された腕に触り始めました。
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