The Fifth Day(2)
「美結〜大丈夫〜?」
「・・・・・・何で私の家に・・・・・・ゴホッ・・・・・・勝手に・・・・・・入ってきてんの・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・かな」
咳混じりに入ってきた友人に苦笑いを示す。
美結は友人が来るとは何の連絡も受けていなかった。
いや、正しくはスマホを見るのがダルくて机に置きっ放しなだけなのだが。
「喋らなくていいよ、てか喋るな?」
「は、い・・・・・・ゴホッ」
ベッドに寝たままの美結を見た友人は薬を渡す。
「お見舞いに来たのに散々な言いようだね。あ、これ熱冷ましね、私が風邪の時に使ってるやつ」
「・・・・・・(コク)」
「それと、ポカリとゼリー置いとく」
「・・・・・・(コクコク)」
「熱測った?」
「・・・・・・(ブンブン)」
「測れ?」
「・・・・・・(コク)」
美結は頷くと枕元にあった体温計を手に取ると熱を測る。
その間に友人が水と薬を用意してくれた。
「・・・・・・あちゃー・・・・・・39.9・・・・・・。40度は下回ったけど実質40度だもんねー・・・・・・」
「・・・・・・(ちーん)」
「あ、薬飲みな」
「・・・・・・(コク)」
「う〜ん、私が出来ること何もないからな〜・・・・・・。あ、ボカロ流そうかw?」
「・・・・・・(コクコクコクコク)」
「めっちゃ頷くじゃん・・・・・・分かった分かった。ちょい待ち」
「・・・・・・絶え間・・・・・・ゴホッ・・・・・・なく・・・・・・」
「はいはい、藍色ね」
呆れたように音楽をプレイする友人。
音楽をかけて終わる頃には熟睡していた美結を見て、まじかよ、と声を漏らす友人だった。
◆
美結は夢を見ていた。
長い長い先が見えない空間に居た。
無論、美結が死んだわけではない。
今回の事件について考えすぎたせいで事件の夢を見ていた。
美結は決して占い師ではないが、よく勘が当たる方だ。
想像によって創造した推理は、全てを物語っていたのだ。
このままでは新たな犠牲者が出る、と。
「・・・・・・zzz――――――ハッ」
美結は夢から飛び起きると、自分の部屋に居ることに安堵した。
だが、それも束の間。
ある人に危機が迫っているであろうことを思い出すとサッと着替えて上着を羽織って靴を乱雑に履き、家から飛び出して警察署へ走って向かう。
余談だが、美結は熱冷ましで熱を下げたとはいえ、38度台だ。
少しの立ちくらみや目眩など気にせずに走っていた。
「・・・・・・ハァ、フゥ、ハァ」
警察署に着いて横川を待っている間、美結は近くの椅子でくたばっていた。
単純に風邪と全力ダッシュによる酸欠だ。
「・・・・・・おい、大丈夫か?」
「・・・・・・ゼェ・・・・・・大、丈夫、です」
「安斎、風邪はどうした?」
「治りました!」
「嘘だな。解熱剤でも飲んできたと見た。まぁいいや、何の用だ?」
「こ、このままだと・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・r・・・・・・ゴホッ」
「もう喋るな。ホワイトボート持ってくる」
「す・・・・・・ゴホッ・・・・・・いません」
「喋んなって」
「はい・・・・・・」
横川は受け柄に向かっていくと、ホワイトボートを持ってきた。
「筆談なら出来るだろ?」
「いえ、そんなことしてる時間が、今日はないんでs・・・・・・ゴホッ」
「分かった。最低限の単語で頼む」
「林崎さん・・・・・・ゴホッ・・・・・・危ない・・・・・・ゴホッゴホッ」
「あ、うん。分かった」
「横川警部!!」
エレベーターから降りてきた1人のスーツ姿の人が走って来る。
「取り込み中すいません」
「何だ?そんなに重大なことか?」
「は、はい。稲容疑者が」
「どうした?」
「少し目を離した隙に居なくなってしまったと、取り調べ担当者が」
「何だと!?」
「だ、だから速くしないと・・・・・・ゴホッゴホッ」
「どこへ向かうんだ?」
「い、良いから車に・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・」
「行くぞ」
横川は覆面車を警察署の正面に回してきて助手席に安斎が乗ったのを確認すると発進する。
「事件現場まで」
「俺はタクシーじゃないんだが、まぁ突っ込んでる時間はない。事件の概要を完結に頼む」
「は・・・・・・ゴホッ・・・・・・い」
「ゆっくりでいい。どうせ30分以上かかる」
「分かりました・・・・・・」
「ちなみに急いだほうが良いよな?」
「はい」
「わかった」
横川は空いている道をなるべく速い速度で駆け抜ける。
「完結に頼む」
「はい。事件当日・・・・・・ゴホッ・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・ゴホッ」
「おいおい、大丈夫か?」
「着いたら話すから寝かせて・・・・・・」
「お、おう」
横川は美結が寝るのを見届けるとバックミラーの角度を再度調整して山へと向かった。
その途中、付けてきている車が居ることに横川は気がついた。
だが、特に害がないだろうと判断し、撒くことはしなかった。
これが後に美結に大きなダメージを与えるとは知らなかった。
◆
「着いたぞ」
「ありがとうございます。咳も落ち着いてるので今なら」
「歩きながら頼む」
「分かりました。事件当日の動きはご存知でしょう。ですが私が思うに、少なくとも2人はウソを付いてる」
「1人は
「いや、1人は犯人で間違いないけど・・・・・・2人目は疑われたくなくてウソついてる」
「ふむ。捜査撹乱で訴訟を起こすか」
「可愛そ。まぁいいや。事件当日、おそらく福島さんは会ってるはず。そうじゃないと辻褄が合わない。そして何か少し話したのかどこか行ったのか知らないけど時間を潰して塚田さんは何かしらでこの山に呼び出された」
「てことは福島が
「最後まで話聞いてね?それで待ち合わせしたのか一緒に登ったのかは知らないけど――――多分一緒に登ったんだろうなぁ。相談があるとか言って。そしてワンパンで気絶させる。少しだけ話しをした後に。そしてボコボコにして崖から落とした」
「して、その犯人は?」
「最後まで聞けって。それぞれの人のアリバイを確認しようか」
「とはいっても、山口以外アリバイなしだが」
「そうだね〜それが本当のアリバイだとしたらね・・・・・・」
「どういうことだ?」
「酔っぱらいが時間感覚おかしくなるのは知ってるよね?」
「あぁ」
「自分がトイレに行くと言ってそのまま現場へ直行、ことを済ませた後に戻って再参加しても別に問題はないよね?」
「さすがにそれは無理があるんじゃ――――」
「それが実現したんだよね〜」
「―――――ってことは
「山口さんだろうね。事情聴取のときの音声のやけに自信ある声に違和感しかない」
「ほぅ」
「そしておそらく稲さんが最重要容疑者になってるのを利用しようとしてるね。全ての罪を着せるつもりだよ。えっと――――つまり、稲さんを隙を見計らって逃したのも山口さん」
「あ〜なるほど?」
「そして塚田さんを始めとして林崎さん、福島さんを殺すのが彼の目的だろうね」
「相変わらず的を射たような推理、いや直感だな。だが、さすがに居酒屋から抜け出した後誰にも見られずに現場に行くのは―――――」
「可能だよ。前にここに来た時に周辺の地図と監視カメラを照らし合わせたら裏道を走れば。しかも車が通れないような細い路地」
「徹底的に調べたんだな」
「えぇ・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・」
「咳が出てきたようだな。もう喋るな」
「・・・・・・(コクッ)・・・・・・ハッ」
「どした?」
「(さっきから誰かに付けられてる)」
「(知ってる。さっきから気配がすごいからな。素人だろう。撒くか?)」
「(うん。山の頂上で待ち合わせよう)」
「(俺は1回下ってから反対側の入口から入る。お前はそのまま駆け上がれ)」
「(了解・・・・・・行くよ。3,2,1)」
「「ゼロ!!」」
2人はそれぞれ掛け声とともに走り出す。
付けてきた影は横川とすれ違うと美結の方へと走り出す。
横川が見たのはそれほど大きくない影だ。
疑問を覚えた横川は止まって、その影が行く方向を見届けていた。
上へ走って行った美結はというと、全速力で頂上まで走り切った。
後ろを見ると、だいぶ先に影は見えた。
「よう、安斎。大丈夫か?」
「うん。死にそう・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・」
「病人だったわ・・・・・・そういえば」
「・・・・・・事件現場の上に来たんだから、ここで待ってれば多分来てくれるよ、自ら」
「そうだな」
「なーんか嫌な予感がするんだよね・・・・・・」
「ほう?」
「まぁいいや。なんかやってきたら守ってね」
「そうだな。病人は大人しく寝てろ」
「ここで寝ろと?」
「おう」
「・・・・・・正気ですか・・・・・・ゲホッ」
「冗談はさておき、来るぞ」
「・・・・・・ゲホッゲホッ、はい」
「・・・・・・ここは俺がやる」
「・・・・・・お願いします」
迫りくる影を確認しながら横川は迎撃の準備をする。
それほど大きくない影と、こちらが居ることに驚きを表さないことを見た美結は疑問を覚えて問を投げかけた。
「誰―――ゴホッ・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・?」
「―――――誰とはまたまた、家に居たら慌てて出てくもんだから後を付けてきたら・・・・・・」
「・・・・・・え・・・・・・」
「まさか美結が探偵だとは思ってもなかったよ」
「おい、安斎。まさか家を出る時に確認しなかったのか?というか家に人がいるなら出るなよ・・・・・・」
「あの時は・・・・・・焦ってたから、その・・・・・・」
そう、その影とは家から付けてきた美結の友人だったのだ。
美結は呆れた目を向ける横川を他所に、混乱状態に陥っていた。
だが、そんな美結の脳裏に1つの疑問が浮かんできた。
「ねぇ、私達・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・車で来たのに・・・・・・何でここに・・・・・・いるの?」
「・・・・・・それは確かに」
「う〜ん、企業秘密」
「・・・・・・そ、それで?何をしにきたの?」
「え?美結を追って来た。まさか事件を解く側の人間だとは思いもしなかったよ」
「グヌッ・・・・・・」
美結は口籠った。
どう言ったら弁解できるか、もしくは黙っててもらえるかなど。
風邪で使えない頭を必死で回転させていた。
「う〜ん、なにか言いたげだね。てかいつもの美結とだいぶ違うね〜。風邪だからって言うのもあるだろうけど、雰囲気が違う。大丈夫だよ?私はこのことを人に言ったりしないから」
「・・・・・・え?」
「どうせどうやったら他の人にバラさないかとか考えてたんでしょ?」
「まぁ、うん」
「誰にでも隠し事の1つや2つ、あるって。美結の隠し事が大きかっただけ」
「・・・・・・まぁね」
「私も隠し事あるし」
「・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・だろうね」
「全く、風邪の中抜け出すから・・・・・・」
「2人共、会話に盛り上がるのは良いが・・・・・・そろそろ来てしまうんじゃないか?」
「・・・・・・そだね・・・・・・先にどこかに隠れよう」
横川が指を指したのは広めの茂み。
ここならあまり現場から遠くなく、すぐに駆けつけられるだろう。
美結たちは小走りで近くの茂みへと姿を忍ばせた。
先程の友人と同じく闇に溶け込んでいた。
「それで、私に何を・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・言いたいの?」
「美結って結果的に言えば探偵だよね?」
「う、うん。まぁ」
美結は目を反らした。
自分が探偵だと知られてしまったのは友人が最初だ。
強い後悔に狩られる一方で思い肩の荷が下りたのを身をもって実感していた。
「そこでお願いなんだけどさ・・・・・・」
「怖ぁ・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・」
「そんなことじゃないって・・・・・・」
「何?」
「私を美結の助手にして〜。多分ここしばらく美結と長く遊べなかったのは事件のことが会ったからだと思う。だけど、助手になればずっと一緒じゃん」
「鋭いな〜・・・・・・え〜・・・・・・助手って何させればいいの・・・・・・」
「形上だけでも良いから、ね?」
「・・・・・・すまんが、それは後にしてくれ。来たようだ」
「あ、はい」
美結は友人のことを考えながら前を向き直す。
そこには美結の予想通り、林崎と山口が居た。
何かを話しているようだが、美結たちの耳に届くほど大きい声で喋っておらず、何も聞こえないに等しい。
美結には、虫の声がやけに煩く聞こえた。
風邪の所為なのか、それとも何かが起こる前兆なのか。
「(いつ頃行くんだ?)」
「(危なくなったら飛び出す)」
軽く打ち合わせをすると、いつでも飛び出せるように美結は構えた。
一方の林崎と山口。
彼らは共に缶コーヒーを飲んでいた。
並んで崖に座り、山口が強く押せば林崎は簡単に落ちるだろう。
だが、そんなことが起きるはずがなく、山口だけが下山する方へ向かって行った。
「――――――っ、それを、これ以上飲むなぁ!!!・・・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・・・」
美結は電撃が走ったように全力で叫ぶ。
それを合図としたかのように電光石火の早業で横川が飛び出す。
また、美結の声に気が付いた山口が走って引き返えしてくる。
「フンッ!!」
横川が走ってきた山口をその場で組み伏せる。
呆気なく山口は倒れる。
「な、何しやがる!?」
一方の美結は走って林崎の方へ行く。
「え?え?」
「貸して・・・・・・ケホッ」
美結は缶コーヒーを持つと地面に置く。
林崎の方を向き直ると、一息ついて話し出す。
「この缶コーヒーは誰が?」
「山口からだが・・・・・・一体君らは誰なんだ?山口を解放してやってくれよ。これ以上やると警察に通報するぞ?」
「その警察が俺だ」
「え・・・・・・」
「今回は殺人未遂で終わりましたね、山口さん・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・この缶コーヒーは預からせてもらいますね・・・・・・」
美結はスマホのライトを付けると近くの石に立てかける。
そして懐から出したペットボトルの中身を飲み切り、慎重にその缶コーヒーの中身を移していく。
「あ、これ、後で処理めんどいけど、よろしくお願いします・・・・・・」
「そのペットボトルでやるのはどうかと思うが、まぁ良い。なんとかする」
「・・・・・・・・・・・・良かったですね〜、林崎さん。まだカプセルが溶け始めたばっかだから毒は大丈夫そう」
「え?どういうことだ?」
「そのカプセルはどっかの密閉容器に入れてくれ」
「ジップロックがある」
「それでいい」
「横川さん・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・」
「何だ?」
「・・・・・・ゴホッゴホッ・・・・・・」
「大丈夫?美結?」
恐る恐る茂みから出て来た友人が美結の背中を擦る。
そして美結がジェスチャーで友人に言おうとしたことを伝える。
「えっと・・・・・・稲、容疑者の、捜査に当たってる捜査官をこちらに配備してくれ、って言ってます」
「いやいや、何でそれで分かるんだよ」
「え、長年の付き合いと勘」
「そんなんで分かったら苦労しないだろ・・・・・・」
そう言いながら、横川はスマホを取り出す。
片手で操作すると、耳に携帯を当てる。
「現着。丸被の容疑者確保。稲を追う捜査官の大半を要請」
それを聞いた山口は暴れだす。
横川の片手が塞がっていた為にその拘束から逃れることは簡単だっただろう。
山口は距離を取った。
「どいつもこいつも俺の邪魔ばっかしやがって・・・・・・」
ナイフを片手に持って走り出す。
走り出した先にいるのは美結の友人。
「え!?私!?」
華麗に突進してきたのを避ける。
見事に山口は茂みに突っ込んだ。
そう、誰もが思った。
もちろん美結も。
だが、その数秒後に現実を知ることになる。
「全員、う、動くな」
山口は美結の友人を羽交い締めにしていた。
その首元にはナイフが宙を泳いでいた。
「――――――っ」
「―――無駄なあがきはよせ」
「無駄なあがき?いや、これは本気だぜ?道を開けて俺を無事に逃さないとこの小娘を殺すぞ」
「・・・・・・み、美結ぅ・・・・・・」
友人を助け出し、克つ山口を確保できる方法を本気で美結は考えていた。
そして1秒に満たない時間で答えを出す。
横川を見るが、山口を説得しようとしているために特にアイコンタクトも取れず、自分でやると決意した。
目眩が収まるのを待ち、足を少し動かして地面の滑り方を確認する。
そして美結は動いた。
「―――――あ、危ない!!」
美結は叫びながら山口の後ろの方を指差す。
山口は慌てたようにその方向を振り返った。
その隙に美結は山口に急接近すると友人にジェスチャーで頭を下げるように言う。
そして美結は踏み切った。
頭が下がった瞬間、山口が美結たちの方を向き直った。
山口が見たのは月に照らされて空中を舞っていた美結の勝利に満ちた表情だった。
そこで美結の飛び回し蹴りが山口の顔面にクリティカルヒットした。
蹴ったと同時にナイフを手から抜き取って着地する。
「ゴファ・・・・・・」
「――――――――っ」
「え?」
「ヒュッ―――――――」
「すげぇ・・・・・・」
各々が思うがままにその光景を目に焼き付けていた。
倒れた山口は気絶して動かなかった。
「やりすぎちゃったかな?」
「風邪で力が出なそうだったのに意外と普段より容赦なかったな」
「加減ができなかった・・・・・・」
「・・・・・・み、」
「み?」
「・・・・・・美結〜!!」
「わっ!?」
美結は抱きついた彼女を優しくなだめる。
「怖かったよね、ごめんね・・・・・・ゴホッ」
「いや、美結がカッコ良すぎて怖さを忘れた」
「えぇ・・・・・・そんな?別にただ蹴っただけじゃん」
「(その蹴ったの威力がおかしいんだよなぁ・・・・・・毎度)」
「横川さん?」
「続けろ」
「はいはい。大したことないって。とりま、私は家に帰る。そろそろ両親帰ってくるし。横川さん、あとは任せる。証拠品はここに置いとく」
「了解。あとでペットボトルは返すな。とりま、お大事にな。40度過ぎの人」
「いらないって・・・・・・。てか、何で知ってんの・・・・・・」
苦笑いを零しつつ、美結と友人は美結の家への帰路についた。
途中で知ったことだが、今日、その友人は美結の家に泊まる予定だとか。
≪The Fifth Day(2) was Finishing, And To The Next Story...≫
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます