請願

れいぜん

請願

  野外、金木犀の香りとぼんやりしてた空と微かな風の中で、とあるおんぼろな服を着て自然に恵まれてる農民が顔色悪く畑の中に立っていて、作業もやりながら時々自然に止まって、鍬に寄って考えしていて、また目玉はグルグル両方へ観察してるようだ。

  獲物が現れた。

  彼は果断に鍬を捨てていて、あそこへパチンコのように飛ばして、相手をかなりびっくりさせちゃった。

  「何やってんだよお前、殺すつもりか?」ーー「いやいや」と彼は息を継がして、「だから、相談したいんだ」「何がだよ」と相手は笑いながら、自分も鍬に寄って面白そうに彼の話を待っていた。

  「だから、」と彼は声を抑えて、「最近、皇帝様がまたご践祚になりましたそうですって」「え?あんた、どっからあんなくだらないな話を…」聞いた途端に、相手も自然に声を低くさせた。「だから、うち村の中によく省会へ遊びに行くあの地主様の息子、彼が省会であの大ニュースを知ってて、家に戻って、みんなに知らせて、その間地主様の家で下女をしてた俺の娘、それを聞いて俺に知らせたんだ。あぁ、なんといい娘なんだなぁ!」

  「で?」由縁を聞きわかって、相手は逆に自然に声を元に戻った:「お前、まだあんなことに執着してるんだい?もう俺たちは新時代の人間なんだよ?」「だから皇帝様はきっと今の地方政府と違って私たちのために本当の正義を見せてくれるんです」ーー「フフフ」と相手は微笑んで、また溜息をして、「もうおよそ二十年前の話なんでしょう?もういいだろ。お前もどんどん年を取って、お前の息子も去年孫がいて、もう昔のことは昔にしとけ、いいかい?確かにお前の今住んでるお部屋は狭いし、古いし。けれど、あんなでっかいなお部屋、少なくともひ孫のために上げたらいいんじゃない?」「だめだよ、息子が親孝行しなくて、さらに親の財産を奪って、そんな話、どの朝でもないだぜ!」「だから、お前のその件、どの朝でも同じ結果…」「不敬だぞ!」と彼は急に凛として、声が雷鳴の如く響いていた。

  相手は一瞬驚いた。それから、「じゃ、お前、どのお方に請願するつもり?」「えっとね、」彼は目玉を左上へ回って、「皇帝様はまだ幼いだから、総理大臣の張将軍に請願するつもり」「なるほどね」


  ある日、将軍が車の中で歓迎する民衆へ手を振ってる時、急にある人が物凄く悲鳴をして、叫びながら防衛してる軍人たちから抜け出して車を止まろうとする途端、銃床で殴られ連れ出されたんだ。

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請願 れいぜん @leizen

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