075 桃色の雲
※性的表現多大にあり。苦手な方は注意。
「!!!!!!」
カルナリアの耳が何倍にも大きくなった。
ぼろ布。
その一言を聞き逃すはずがない。
「痛っ!」
オティリーの手に噛みついた。
暴れた。
「その人が! その人を! 呼んで! わたくしの本当のご主人さまです! 助けて! 助けてくださいっ! わたくしはここです! ルナはここにいます! たすけてえええええええっ!」
首を振りたくりながら声を限りに叫ぶ。
しかしオティリーを含め相手は五人。
体格に勝る相手にすでに絡みつかれている状態では、どうすることもできなかった。
猛烈に暴れたが、押さえつけられ、口に布を押しこまれてしまう。
「ふむー! むー! むーーーっ!」
カルナリアはそれでもうめき続けた。
ここが、逃れる唯一のチャンス。
扉が開いていて、フィンがすぐそこまで来てくれている!
「……オティリー。今言ってたことは、本当かい?」
客人への対応は後回しにしたマノンが、険しい声をかけてきた。
「冗談じゃすまないよ。あんたが、本当に、そうだと言いきるんだね?」
オティリーは息を弾ませながら、振り向いて、うなずいた。
声に出しては言わないが――「ルナ」が、カルナリア王女だということを認めた。
マノンの顔が大きく歪む。
「なんてこった……本当に、ここまで逃げてきてたのか。上の連中が来たのもそのせいか。道理で肌も見た目も、言ってたことも…………とんでもないことになったよ。どうするかはこちらが考える。とりあえず、傷は絶対につけないように! あと、ひどい様子だから、落ちつかせて、きれいにしておくんだよ!」
マノンは去り、扉が閉ざされた。
(ああ…………!)
閉じる音は、カルナリアにとって絶望の響きだった。
口に詰めこまれた布が抜かれる。
つまり、どれだけ叫んでも、わめいても、自分の声が外に聞こえることはなくなったということ。
ここはそういう部屋、そういう場所。
「オティリー様、どうします?」
「ふぅ、ふぅ、ふぅ…………何も、変わらないよ……『夜の姫』のお出でを待ち、この子を、仕立て上げるのさ……何なら、あたしたちでやってもいい……」
「いいんですか? 本当に、王女? そういう人なんですよね? 貴族様に、こんな……」
「本物だからこそ、絶対に、やるしかないんだよ。このままここから逃がしたら、あたしたちみんな、しばり首――いや、
「ひぃっ!?」
「しませんっ、そんなことは、あなたたちは知らなかったのですから、罪にはしません、絶対にさせませんから!」
カルナリアは急いで言った。
そう、オティリー以外の者は、王家への敬意を持ち、不敬罪を恐れ、貴族の権威が通用する、それなら!
「こう言ってるけど、ここを出た後でひとこと、ぶたれましたって言えば、あたしたちは皆殺しさ。王族ってのはそういうもの」
「言いません! 言いませんから!」
「さて、お前たち、これを信じるかい? ちなみに、本人がいくらかばっても、回りの連中が勝手に不敬罪を適用してくるってのも、よくある話でねえ。このラーバイを自分のものにしようとするやつとか、うちを潰そうとするやつとか……あたしたちが気に入らない『人魚』とかその辺の連中だって、王女さまがこんな目に遭わされてましたよって密告するだけで、ね……」
「何も言いません、何もさせません!」
「誰に、どうやって、何もさせないのかな? どうせ、あたしたちの処刑を見物しながら、ごめんなさいって涙を流すだけさ。わたくしは無力でした、何もできませんでしたってね。さめざめと泣く王女さまの見守る前で、あたしたちは八つ裂きにされるわけだ」
オティリーは『若魚』たちを見回した。
「あたしたちはもう、王女さまを押さえつけてる、脱がせてる、引っぱたいてる、体に触れてる――笑いものにしてる。あたしたちが無事にすむには、こいつをここで殺して、いなかったことにするか……『夜の姫』様に、身も心も完全な『人魚』にしていただくしかないんだよ。他に何か方法があるなら教えとくれ。マノンの婆あだって同じこと考えるよ」
『若魚』たちは沈黙し――。
「…………!」
ぞっとするような気配が、四人全員から立ちのぼった。
彼女たちは、カルナリアではなく、オティリーの言葉を受け入れた……!
「や、やめなさいっ、王族にっ、手をかけるつもりですか!」
四人の手が伸びてきた。
その目つきは、先ほどまでの、何も知らないまま
殺気に満ちていた。
何がなんでも、今のカルナリアには死んでもらい、新しいカルナリアになってもらわなければ。
そういう意志がこめられている。
「ひぃぃっ! いやああああっ!」
カルナリアの身を覆っていたわずかな布がはぎとられ、生まれたままの姿にされてしまった。
そのまま、あの寝台――拘束台に縛りつけられるのかと戦慄したが。
「ひどい汗、ひどい顔……こんなの、『夜の姫』様の前に出せるわけないだろう」
浴室へ引きずられていった。
「まずはじっくり、みんなで洗ってやって、あのひとがいらっしゃる前に、下ごしらえといこうじゃないか」
オティリーや『若魚』たちも、着ているものを脱ぎ始めた。
目が爛々と輝いている。
具体的に何をされるのかは想像できないが、とてつもない嫌悪感に襲われた。
「い、いやですっ、結構ですっ!」
王宮で侍女たちに体を洗わせるのとはまったく違い、恐怖しか感じない。吐き気すらおぼえる。
「ふうん? じゃあ、何も手伝わないけど、いいのかい、お姫様?」
「構いませんっ、ひとりでっ、いいですっ!」
何もできない相手を笑いものにし、心を折るつもりだろうが、あいにく、おてんば王女カルナリアは、自分のことは自分でできるのだ。
浴室に転がりこんだ。
鍵のかからない両開きの扉と、湯気を外に出さないためのカーテンが下ろされているだけ。
入ろうと思えば外から簡単に入ってくることができてしまう。
それでも、一人になれて心からホッとした。
窓はどこにもないが、壁の二ヵ所に淡い灯りがある。
炎ではなく、魔法具だった。フィンが持っていたただの板ではなく、ちゃんとしたランプ状の工芸品の中で、淡い魔法の光が、わざわざ炎のように揺れている。
壁に開いた給湯口から注がれる湯が貯まっている、
長椅子は脚が床に固定されており、持ち上げて入り口をふさぐことはできないようになっていた。
棚があり、いくらか小物が置かれてはいるが、すべて丸みを帯びた容器で、非力な自分がそれらを投げつけたところで何の抵抗にもなりはしない。
「お手伝いは入り用ではありませんか、王女様ぁ?」
からかう声がかけられた。
「……不要です」
「言っときますけど、自分で自分の顔を醜くして、『夜の姫』様が興味持たないようにしようとしても、こちらには治癒の魔法使える者いますし、魔法薬だってあるんですからね」
「…………」
自分の顔をかきむしろうとした手が止まった。
打つ手なし。
できることは何もない。
とりあえず、お湯を手桶で体にかけた。
何もしないでいると、それはそれでのぞきこまれ、押し入ってくるだろう。
入り口のすぐそばに一人、待機している気配がある。
こういう状況であっても、湯を浴びるのが気持ちいいことは事実だった。
(このまま、時間を稼いで……あのひとが来てくれるのを待つ……!)
カルナリアは希望を胸に燃やした。
誰かの紹介で来た、と聞こえた。
何らかの伝手をたどり、ここまで来てくれたのだ。
あのぐうたら怪人が、めんどくさいとつぶやきながら、自分のものを取り戻しに。
それを思うだけでカルナリアの胸が熱くなる。
勇気が湧いてくる。
フィンは、すぐ近くにいる。
自分がここにいると知らせることができれば、あの認識阻害のぼろ布を有効活用して、入りこんできてくれるはずだ。
自分がするべきは、それまで耐えて、耐えて、余計なことをせず、来てくれたらすぐに動けるように心身を整えておくこと。
「道具の用意はできてるね?」
「はい。穴に突っこむものは使わないですよね?」
「ああ。羽毛と、探り棒、豆こすりだけでいい。マルガ、手錠は子供用のに交換しろ。足のも。あの体だから、普通より縄は長く」
「薬はどうしましょう?」
「壊すわけにはいかないから『白種』はだめだ。『桃汁』を多めに。あと『ぬめり草』はたっぷりと」
扉の外でオティリーたちが動き回っている。
自分がいなければいないで、おぞましい何らかの行為の支度に励んでいる。
いやな汗が噴き出てきて、二杯目の湯を頭からかぶった。
(時間を…………とにかく、時間を稼ぐのです…………!)
その方法をひたすら考えつつ、湯舟に入った。
火傷の偽装がはがれた際に全身くまなく洗われたが、その後の色々で汗まみれになり、暴れたり押さえられたりで疲労もしており、これ自体はきわめて気持ちいい。
(あの、山の中の岩のお風呂ほどではないですけれど………………全身を伸ばせるのは、こちらの方がいいですね……)
成人男性でも問題なく脚を伸ばせる、浅く長い湯舟。
カルナリアはその中で大きく伸びをした。
(こういう状況でなければ、楽しめたのに……)
上がって、長椅子に横たわり、体をほぐしてもらうのも、相手があの女たちでなければさぞ気持ちいいことだろう。
(…………!)
気持ちいい、で思い出してしまった。
山の上で、正体不明の怪人に、薬をぬるぬると塗りたくられた時のこと。
麻痺させられた上で、目もふさがれて、肌の上を、フィンのあの麗しい手が這い回ったのだ。
あの手の動き、あの手がもたらした感覚…………体も頭もぐしゃぐしゃに折りたたまれた上で溶かされて、何がなんだかわからなくなった…………変な声も立て続けに放ってしまった……。
「ひゃうっ!」
慌てて、やたらと熱くなった顔に湯をかけた。
(ドルーの街で、緑の鈴亭でしたか、あそこに泊まれていれば、わたくしの後にあの人も……いえ、奴隷として、あの人を先に入浴させて…………体を洗うように命令され――目隠しをされるかも……でも、温まった、あの肌、あの体を、この手で撫でて、擦って……)
食事をきちんと分けてくれる彼女のことだ、入浴でも、同じように――自分を洗わせた後には、カルナリアを洗ってくれるに違いない…………あの山小屋で拭いてくれた時のように。
マノンやオティリーたちに触れられてみてよくわかった。フィンのあの手にも、あの抱擁にも、悪意や欲望はまったくなかった。ぞんざいではあったが、本当に自分を守ろうとしてくれていることが、言葉ではないもので伝わってきた。
(ああ………………外にいるのが、あのひとであったなら!)
そう、湯から上がって外に出たら、オティリーたちは全員倒されていて、ぼろぼろが部屋の真ん中に立っていて――あるいは寝台にだらりと広がってでもいてくれたら。
出るぞ、とあのけだるげな声で言って、抱きかかえてくれて。あるいは手を握ってくれて。
窓を破って、手をつないで共に『流星』で空へ飛び出す……そのまま夜空をどこまでも……。
――夢想にすぎないことは自分がいちばん良くわかっている。
この想像、この幸せな夢想が、自分に許された最後の自由。
ここを出たら、あの女たちと、『夜の姫』という処刑人がいて、自分は自分ではないものにされてしまう。
すでにそうされたオティリーが、あれほどの感情を抱いていたのにまったく「悪い色」を見せなかったのも当然だ。
あれは、自分と同じもの――「仲間」を心から求める感情なのだから。
「くぅっ……!」
色々なことが、恐ろしくて、悲しくて、つらくて、涙がこみ上げてきた。
こうさせるために、オティリーたちは自分をひとりきりにさせたのだ。
何とか抱いていた希望をじわじわと削り取り、迫り来る現実によって心を折るために。
もう逃れる方法はないのだと、自分自身で認めさせるために。
しかし、わかっていても、抑えられない。
フィンによる救出を想像すればするほど、本当はそうならないのだという「事実」が心にのしかかってくる。
いっそのこと、浅ましいものに堕とされてしまう前に、小物の瓶を割って、破片で喉を突いて自害して、王家の誇りを守った方がいいのではないだろうか。
しかし治療されてしまったら。
自害ならば首を吊る方が静かで確実だが、布はどこにも見当たらない。
外にいる者に声をかけなければ拭き布は与えてもらえないのだろう。
万事休す。
打つ手なし。
このまま心が潰れてゆくしかない。
カルナリアは泣きながら顔を覆った。
――その時だった。
「……!?」
魔力を感じた。
一瞬、あの『検索』を思い出して総毛立ったが。
あれとは違う。
風のように通り過ぎるのではなく、薄く、淡く、たちこめてきた。
カルナリアには濃厚な
「っ……!?」
異様な感覚が全身を襲った。
体が熱くなった。
運動して熱くなったのとは違う、奥底からの、むずむずする、妙な熱気。
肌がぴりぴりする。
色々な部位が奇妙な感覚にうずく。
それまでの悲しさ、つらさが、追いやられて。
代わりに、何かを求める気持ちがふくらんできた。
何かをされたい気持ちが渦巻いた。
切なく、熱く……好ましく、おぞましい……欲しい、いけない…………相反する感覚と感情が心身をかき回す。
(これはっ、魔法の効果っ…………この感覚は、あの時のっ!)
カルナリアはこれをすでに経験していた。
呪いにやられた、呪いのせい、何もかも呪いが原因で、とにかく触れたくなり、しがみつきたくなり、熱くなった、あの時と同じ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ……!」
オティリーは先ほど、顔を傷つけたところで治癒魔法を使える者がいるから無駄と言っていた。
その者がかけてきた魔法、と考えるべき。
もしかすると『夜の姫』本人が魔導師で、やってきて、風呂に入りっぱなしのカルナリアをおかしくする魔法をかけてきたのかも。
いずれにせよ、自分が魔法を使えるわけではないし魔力を動かすこともできないカルナリアには、ただただ、このうずきと感情を受け止め、こらえ続けるしかできない。
「くぅっ……!」
魔力の
熱い気持ちがいよいよ強くなってくる。
湯を手で
何度も何度も。
それでもまったく効果がない。
人肌が恋しい。柔肌が愛しい。ぬくもりが欲しい。さわりたい。さわられたい。その気持ちがふくらむばかり。
魔法のせいだ、これは、自分のものではない、外から強制的に与えられているもの……!
それがわかる、だから耐える、耐えなければならない!
だが…………!
「うあ…………あ…………くぅぅっ!」
湯に頭から潜りこんだり、頬をつねったり、めちゃくちゃな格好をして馬鹿な自分を笑ってみたり、湯舟に何度も頭をぶつけたり、とにかく気を逸らそう、静めようと苦闘し続けて…………一体どれほど耐えたのか。
(もっ……もうっ……………………だめですっ!)
どれだけ湯を浴びても、噴き出る汗も体の震えも止められなくなった。
どれだけ原因と下手人と目論見と結果を理性的に考えても、こみあげる感情を抑えられなくなった。
どれだけ自分の体をつねったり爪を立てたりして抑えようとしても、むしろその刺激でうずきが強くなるばかりだった。
(あのひとが来てくれたら…………あのひとになら…………あの手なら……………………ああ………………ご主人さまっ!)
ついには頭の中がそれだけになる。
優しく抱擁してくれた体。
しがみついて安らぎを得た、やわらかな感触。
自分を守ってくれるひと。
あの麗しい手を思い出す。
あの手に触れられたことを思い出す。
口の中に指が入ってきた。真っ白い光が明滅し体が震えた。
唇を重ねた。全てを吸い出され、全てが満たされた。
しがみつき、
記憶や感触が次々とよみがえり、それらがまた欲しくてたまらなくなる。
「あぁぁ……!」
あふれた唾液がこぼれる。
ぬぐうよりも先に体が動き出す。
欲しい。
あの手が、あの指が、あの唇が、あの胸が――。
あのひとが、欲しい!
カルナリアはそれだけになって、濡れた体もそのままに、浴室からよろめき出た。
…………そして、凍りついた。
――なぜ、カルナリアが長く苦悶している間…………浴室内の様子は丸聞こえで、水音はじめ様々な激しい音を立てもしたはずなのに、オティリーも『若魚』たちも何も言ってこなかったのか。
その答えが、立っていた。
外は完全に日が落ちて、闇。
薄暗い室内には、妖しいともしびが、ひとつ、ふたつ、揺れるだけ。
その中央に、女性の、後ろ姿。
裸。
うすものをまとってはいるが、完全に透ける布地で、それ以外何も身につけておらず、裸身がすべて見えている。
宵闇が実体化したかのような、長くつややかな、漆黒の髪。
周囲には、四人の少女たち。
わずかな布を残しただけのひどい状態で、あらゆるところを丸出しにして倒れている。
寝台に上半身を沈めて。
床に大の字。
長椅子に片脚をかけて。
うつ伏せで尻だけを突き出して。
四人とも死んではいない。だが完全に失神している。汗や粘液にまみれた全身を、ピクピク、あるいはブルブルと痙攣させている。
「うむむむっ、んむっ!」
そして、低い、断末魔のようなうなり声。
オティリー。
宵闇の髪の女性は、背の高いオティリーよりさらに一回り高い。
その美麗な長身が、オティリーを捕らえていた。
抱きすくめていた。
ぴちゃぴちゃくちゅくちゅと、小さな音が鳴っていた。
「んむっ、むっ、むふっ、むぉっ、おっ、もっ!」
唇をふさがれているらしいオティリーが、喉で、何度もうめき声をあげる。
封じられた腕が暴れ、手の平は指をいっぱいに広げて震えている。
まったく揺るがない黒髪女性の向こう側で、オティリーの脚が激しく揺れ動き、震え、膝がガクガクと暴れている。
ぐちゅり、と強い粘着音がして、それ以上に強く長いうめき声をオティリーは喉で張り上げた。
「んぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
手が
脚も、固まって、動かなくなった。
――抱擁、いや拘束が解かれた。
途端にずるずるとオティリーは垂直に滑り落ちていって……一糸まとわぬ姿で、何もかも丸見えで、肌は光沢を帯びるほどにぐしょ濡れで――硬直が解けて、解けきって、床に体を落とすと一切体を保持することができずに、骨という骨が失われてしまったかのようにぐにゃりと四肢を広げていった。
あの勝ち気な美貌は、口角をつりあげ舌を伸ばし、白目を
しかし歓喜していた。
よろこびを極めつくした、幸福そのものの顔。
「あ…………!」
思考が止まった中、カルナリアは本能で理解した。
これが『夜の姫』。
宵闇の髪。
夜と共にやってくる、快楽の化身。
オティリーたちをこうしたのは――前菜を味わったにすぎない。
メインは、自分。
――『夜の姫』が、振り向いた。
【後書き】
最悪の相手が来てしまった。次回、第76話「捕食者」。引き続き性的表現あり。
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