第2話 なんか同接10万になってるんだけども...。
「ふわぁ〜...もう朝ぁ?」
体内時計(???)が七時を上回った気がした。
スマホを見て時間を確認する。
「あれぇ...七時ぴったし...」
新しいスキルを習得しました。
「なんだスキルかぁ...どれどれ...」
――――――――――――――――――――
《時間感覚エスパー》
時間の感覚がダンジョンでも感じ取れる。
時間にルーズになっても安心!!!
スキル解放条件:決めた時間にぴったり起きる。
――――――――――――――――――――
「なるほどー決めた時間に起きてたからかぁ...それよりも寝てる間にモンスター倒しまくっちゃってたなぁ...」
私は辺りを見る。そこら中に消し炭になったモンスターの跡が沢山ある。中には肉片が残ってるものまで...
「あ、そういえば配信切るの忘れてた。切っておこうかな?」
”いま起きたの!?w”
”もう同接10万行ってるぞwww”
”寝てる人の周りがドンドン黒くなってる切り抜きがめっちゃ増えてるぞwww”
”切り抜きから来ました!!!”
すごい勢いで移り変わるコメント欄。だけど脳の処理速度をカンストしている私にとってはすぐに追いつけるのである。(本人はわかっていない)
「...ぇ。これ何?コメント?すごい勢いで移り変わってるよね!?というか同接10万!?嘘でしょ〜」
”あ、反応した。”
”この速度に追いついてるだと!?w”
”嘘じゃない定期”
”しっかり自分で確かめろや!!!”
”というかついさっきスキルゲットしたみたいになってなかった?”
”数時間前の雄くんと怜くん本物!?”
”あの化け物を一瞬で倒すなんて尊敬です!!”
”フェイクじゃないの??”
ど、どういうこと!?私は配信を...えぇ??
これは夢かな?そうだ夢だ。
パチィン!!!!!!!
”ファ!?”
”え、レナさん!?”
”急にほっぺ叩いてどうしたんだwww”
”ここ現実やでwwwほっぺ叩かなくてもわかれよwww”
「あれ、覚めない...私夢の中に閉じ込められたの!?」
”””””夢じゃないてwww”””””
「えぇ!?じゃあこれが現実...ひいいいいいいいいいいいいいいいいえええええええええええええ!?!?」
バッコシーン!!!!!!!!!!!!!!!!!
現実だとわかった瞬間喜びと驚きと動揺と怒り(????)と悲しみ(?????)で思いっきしカメラをぶん殴ってしまった。
「ああああああああああああああああああああ!!!!!!3万7564円のカメラがああああああああああああああああ!!!」
せっかく買ったのに...(´;ω;`)
”さんまんななせんごひゃくろくじゅうよんえん!?!?!?”
”大丈夫だよwww壊れてないwww”
”これでレナさんの裕福さがわかっちゃうなwww”
”どんだけお嬢様なんだよwww”
”というか37,564円で皆殺しなの草www”
「ちょっと!?寝言は寝てから言ってください!!第一壊れてるかもなんですよ!?」
”いや話しかけてる時点で壊れてないと思うけど!?”
「いや、少しぶち壊れてメモリーがむき出しになっているんですよ!!!???」
”””””しっかり壊れてるんかい!!!”””””
「と、とりあえず配信を切ります!!お疲レナ〜〜〜!!!」
”お疲レナ?”
”え!?もう終わり!?”
”お、お疲レナ〜〜〜...”
「...ふぅ。」
私はバッとポケットから携帯を出し、頼れる親友に電話する。
一回のコールで電話が繋がった。
「
「
「...はァ?」
「どうしよ〜〜〜〜〜〜!!!」
「いや現実やで...うちも確認したけど間違いなく夢じゃないやで。」
「...友葉も壊れてた!?」
「いやちゃうから!!!」
その後、レナを落ち着かせるために親友の友葉はとてつもなく苦労したという...
――――――――――――――――――――
どうも!!空野猫です!!
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