拝読致しました。
幼少から絵に興味を持ち、絵を描くことを許された境遇。
さすがは有力家門と言うべきなのてしょう、恵まれていると言えそうですね(^^)
そして感じているもう一歩は、ひょっとしてそういった満たされた部分が関係しているのかな?
などと妄想してしまいます(・∀・)
作者からの返信
逆に言うと絵画しか、この人の打ち込める対象がなかった=政治方面は禁じられていたのかもしれません。
そういった鬱屈がバックボーンとして存在していて、何かそういう鬱屈を打開するような画を描きたかったのかも。
抱一の場合、その恵まれつつも「二番手」に甘んじていたことが、「もう一歩」に響いていると思います。
絵画においては、己こそが一番になるんだという欲求を抱いていたのかも^^;
ありがとうございました。
今度は江戸の絵師ですか。
描く対象の幅が広いですね。
譜代大名の部屋住みから出家して絵師になる。
現代からは想像できない葛藤があったんじゃないかなあ。
作者からの返信
何というか、以前に同題異話「黒き鏡」で酒井抱一を脇役で登場させたときに知ったネタがあって、それが使えないかなと思って、書いてみた一作です。
幕府名門・酒井家に生まれながら、ずっと二番手。
そんな抱一は、やっぱりいろいろと悩んでいたと思います。
芸術方面に進んだのも、その悩みのなせるわざかも。
とはいっても、最初は俳句とかやっていたみたいで、いわゆる自分探しをしていて、それで絵と出会ったと思います。
……しかしそこから絵師にまでなってしまうのが、抱一の凄いところです。
悩みはあったでしょうけど、それを乗り越えるところが凄い。
ありがとうございました。
忘れられない画があって、己がそれを超えてみたい。
昨日の近況ノートで、本作のあらすじを読んだときから、とても気になっていました。
大仰かもしれませんが。我々の胸のうちにある思いと通ずるものがある、そんな気がして…
いつか描きたい物語に向かって、筆を執る。その姿と重なって見えたのは、わたしだけでしょうか。
作者からの返信
まずは応援コメントへの返信を。
酒井抱一というのは本当に不思議な人で、尾形光琳を尊敬しているんですけど、それだけじゃないところが凄い……という人です。
光琳の「風神雷神図」を見て、自らの「風神雷神図」を描いてみて、それだけでなく……というところが凄いんです。
抱一にとって、「描きたいモノ」は光琳と同じ絵ではなく、それを越えた、「自分の絵」だったんでしょう。
おっしゃるとおり、物書きの人たちもまた、面白いという物語を読んで、いつか自分もそういうのを描きたい、そしてそれを越えた――あるいは自分のオリジナルのものを描きたい、と思って書いているのかもしれません。
結音さまのコメントを見て、私も、そう思えてなりません。
ここから「待庵」のレビューへの返信です。
足りないからこそ、欠けているからこその美というか、想いがあるんだろうなぁ……というのが、「待庵」という茶室を知った時の感想でした。
それを物語として表現するためにいろいろと苦心して書いたお話です。
そのため、このような素敵なレビューをいただき、「ああ、書けていたんだなぁ」という感慨にふけりました。
他の拙作とのつながりを示唆していただいているところも嬉しかったです^^;
ありがとうございました!
編集済
ネットや本でただちに実物の画像を確認できる現代とちがって、当時は本物を観るしか方途がなかったのですね、それだけに憧れの度が拝察されます。
酒井の苗字に響くものがあったので調べてみたら、やはりそうでした。
当地の浮世絵博物館は「酒井コレクション」と呼ばれ、豪商が蒐集した作品を展示しています。
両者に直接の関係はないと思いますが、不思議なご縁を感じました。
作者からの返信
江戸幕府名門・酒井家の御曹司だからこそ、本物を見ることが出来て、そして本物に憧れたんじゃないかなぁ、と思ったのです。
しかし「酒井コレクション」ですか、それは凄いですね!
たしかに何らかのつながりはあったんじゃないかと推察されます。
ただし、抱一の酒井家はかなりの貧乏だったんで、おっしゃるとおり、直接はかかわりはなさそうです^^;
ありがとうございました。
また、近況ノートへのコメント、ありがとうございます。
おかげさまで表彰されました^^;
ではではノシ
こんばんは、御作を読みました。
名門酒井家にこんな方が生まれていたんですね。
驚きました。勉強になりますし、どんな物語が紡がれるのか楽しみです。面白かったです。
作者からの返信
名門酒井家の部屋住みだからこそ、ここまで絵師として大成できたのかな、と思える人です。
フツーの絵師だったら、ちょっとできない名画を見ることもできますし^^;
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました!