第4話 ゴールデン・パラシュート

おれは、次の協力者を紹介した。


『ゴールデン・パラシュート』だ。


彼は謎めいた男だった。

過去に空挺部隊に所属。

その経歴からは男気と勇敢さが伝わってくるようだったが、退役後の成果は闇の中に隠されていた。


見た目は魅力的で、服装は常に整然としており、彼の笑顔は他の者たちを惹きつける。


そして、爽やかな笑顔から繰り広げられる言葉。


「お嬢さん。会社というのは空挺部隊でいう飛行艇と同じ。もし飛行艇が買収されたとしても、多額の金銭をむしりとって会社から飛び出し、パラシュートで別世界に向かって飛び下りればいいのです」


彼女は、その笑顔を受け入れられなかったようだ。


「私……高所恐怖症なんです……」


首を横に振ると、涙目を浮かべた。

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