3.天才を差し置いてヨイショされる作品たち

 さて。割と良い感じの日記テイストな文章がまとまったところだがまだ終わらない。今回「それ散る」は古参のファンからすれば奇跡的なリメイク(自分はその当時を知らないのであくまで有名な未完作品が完結する程度の考えだが)ということもあって、それなりに話題となった。なんなら、フィジカルなソフトが完売で、ダウンロード版しかない。そんな状況にまでなっていたようだ。


 一応、発売当日の現地には「通常版」であればまだ若干の在庫はあったものの、それくらいだ。それも時期に無くなるだろう。中には気が付いたら売り切れていたといった話もあったようだ。


 正直な感想として「何故?」という思いが強い。所謂エロゲーという文化が勃興してからは軽く数十年は経つはずだ。にも拘わらず、手にしたいものの手に渡らないのは何故か。


 もちろん、様々な事情が絡んでいるのは間違いない。それに関しては自分も疎い部分があるからあえてつっこみを入れることはしない。ただ、生産の関係上、難しいところもあるという話も漏れ聞こえている。


 もうはっきりという。世の中にこれよりも流通体制を整えなくてはならない作品なんてそう無いはずだ。どうしてこんなことになってしまっているのか。世の中にはファンが多いのにも関わらず、資金難で続きがなかなか出せない作品が一杯ある。その一方で、一体どこのアマチュアが書いたのかも分からない三流未満の作品が平気な顔をして、豪華声優を侍らせてアニメ化をする。一体何故こんなことになってしまったのか。

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