第4話 体力づくりしまして

魔法を練習し始めて二日目…私は体力づくりをするべくランニングをしていた。


前世では毎日20キロのランニングを日課にしていたのだが…


「はぁ…はぁ…」


この太った小さな体と全くもってない体力じゃ一キロが限界だった。


しかも途中の方から体力尽きて歩きになってたし…。


これはそうとう頑張らないとだめだね…。


「さてと次は…」


私は息を整えて目を閉じてリネさんに言われた魔力のトレーニングを始める。


魔力の流れを感じて魔力が高まるのを感じる…。


「…ふぅ。戻ろ。」


魔力のトレーニングを終えて私はまたランニングをして屋敷へと戻る。


屋敷へ戻る途中、綺麗な花が咲いているのを見つけたり可愛い鳥がいたりした。


ルミナスファンタジアの世界ってもう少し殺伐としたところもあるんだけど…


ここは比較的平和何だよね…。


もうここから出たくない…。


って言っても旅をするために特訓してるわけだからいつかは出るんだけど



「ただいまー」


「お帰りなさいませお嬢様。」


出迎えてくれたのはレネさんの部下のメイドさんだ。


「レネさんは?」


「メイド長はただいま外出しております。


お食事ですか?お風呂ですか?女ですか?」


「最後以外で。」


「畏まりました。お部屋でお待ちください。


準備が出来次第呼びにまいります。」


「分かりました。」


「それとお嬢様。メイド長からです。」


そう言われて渡されたのは分厚い数冊の本。


これは私がレネさんに頼んでおいたものだ。


「ありがとうございます。」


メイドさんにお礼を言って私は部屋へと戻った。


部屋に戻ってさっそくレネさんに頼んでおいた本を開く。


この本は無属性魔法がたくさん書かれた本だ。


ゲームでは主人公がいろんな無属性魔法を習得するために使っていたものだが…。


手に入れてもらえるようレネさんに頼んでいたのだ。


それにしても一日で手に入れてくるとは…あの人ほんと何者…?


まぁいいや。


とりあえず役に立ちそうな無属性魔法の練習をしておこう。


まずは物と物を入れ替える魔法…チェンジ。


とりあえず果物を二個置いて…


集中して…


「チェンジ」


私がチェンジを発動すると二つの果物の位置が入れ替わった。


なるほど…ゲームではほとんど使うことはなかったけど何か使えると思って試してみたけど…


人と人の位置を変えられるって考えたら使い道はありそう。


次は複製する魔法…コピー。


「コピー」


果物にコピーを発動する。


果物は二つに増えた…が片方は若干色が薄かった。


「…味もちょっと変わるんだ。」


どうやらコピーするたびに品質が落ちていく感じらしい。


これは…研究かな。


他の魔法と合わせるといいかもしれない。


あとは…


「失礼します。お食事の用意が出来ました。」


続きをしようとしたところでメイドさんに呼ばれてしまったので中断してご飯へ向かうことにした。


魔法の続きは後ですることにしよう。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

豚令嬢と呼ばれる公爵令嬢に転生しましたが前世のゲーム知識でどうにかしたいと思います。 ゆゆ @deko5353

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ