宇宙の音楽

第22話 宇宙の音楽

 代ギリシャ時代。哲学者のピタゴラスは唱えた。


 天球は人間には聞こえない音を発している。つまり、宇宙はハーモニーを奏でている。それが世の調和をもたらしている。


 そして、宇宙が奏でている音楽を「天球の音楽」と呼んだ。


 そして現代。イギリスの作曲家、フィリップス・スパークはこの思想を元に作り上げた曲がMusic of the Spheres。日本語で天球の音楽、天体の音楽、そして宇宙の音楽を名付けられたこの楽曲。


 宇宙の始まりを表す「t=0」、宇宙誕生のきっかけとなる「ビッグバン」、生まれたばかりの地球を描く「孤独な惑星」、地球に迫る危機である「小惑星帯と流星群」、宇宙全体が奏でているという「天球の音楽」、調和を意味する「ハルモニア」、宇宙の未来に想いを馳せる「未知」の7つから構成される。


 壮大な宇宙で、大きな舞台への挑戦が幕を開けた。

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