詩 『ある夏の日の』

一乗寺 遥

ある夏の日の

 きみの返事は

 素っ気なく

 そして短くて

 いつも僕を不安にさせる


 空が青く ゆらゆらと海に映る

 歩いてみては 立ち止まり

 振り返り きみをたしかめる


 変わらず歩くきみがいて

 どこかに行ったらいけないと

 気になるのに


 互いの距離は変わらない

 きみの返事も変わらない


 これからも振り向いて

 きみを確かめる夏の日


 終わり

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 『ある夏の日の』 一乗寺 遥 @yoichijoji56

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ