第6話 デリ初体験
そんなレズの友達とは、大学時代からm卒業してもしばらくの間、関係があったという。ルナが借金を背負ったことで、風俗の仕事を始めたので、しばらくは縁遠くなったとのことだった。
ただ、そんな彼女と久しぶりに出会ったのだというが、どうやら、その彼女も、今は風俗で働いているという。
「彼女の場合は、どうやらデリヘルで働いているということだったんだけど、どうも昔に比べて、相当派手になっていて、昔の雰囲気はほとんどなく、知っている人が見ても、きっと分からないと思うんですよ」
ということだった。
ルナは、お店でも、そんなに化粧が濃い方ではない。
正直、ルナが化粧を濃くしているところを見たとすれば、指名をすることはないだろう。勝沢自身、化粧の濃い女が好きというわけではない。
「よく見ると、うっすら化粧を施しているという雰囲気であったり、それが、美しさを演出しているのか、この店でルナは、ランキングでも1位になることはなかったが、いつも3位くらいには食い込んでいたな」
と思っていた。
なるほど、1位は清楚な雰囲気の女の子で、この子は店の、
「推し」
ということもあり、いつも不動の1位だった。
スケジュールを挙げたとたんに、瞬殺で埋まってしまうというのは、この子のことで、最初から気になる子ではあったが、ここまで徹底して1位に君臨しているのであれば、最初から見ない方がマシである。
そう思うと、
「俺って、あんまり眩しいものに対して、最初から挑戦するということを避けている性格なんだな」
といまさらのように思うのだった。
この感覚は、小学生の頃からあった。
小学生の頃は、本当は目立ちたがり屋だったのだ。目立ちたいということで、いつも出しゃばっていて、人の会話にもしゃしゃり出てきたり、親同士の会話に首を突っ込んでみたりしていた。
だが、そんな自分を、まわりが嫌がっているとは思っていなかったのだ。
そもそも分かっていれば、最初から首を突っ込んだりしない。目立ちたい一心で、首を突っ込んで、
「勝沢君は、物知りなんだね?」
だったり、
「ボクって、大人なんだね?」
などと言われることが、褒められることと一緒に目立てるという一石二鳥なことなのだと信じていたのだ。
大人や友達が気を遣って言っているだけで、顔は笑っていないことを分かっていない、言葉だけを信じてしまい、ニンマリと満面の笑みを勝沢にされてしまっては、もうそれ以上何も言えない。
「相手の言葉が出てこないことが何を意味するのか、さすがに子供の頃は分かっていなかったんだな」
と、大人になって思うのだった。
そんな小学生の頃は、完全に天邪鬼だった。
人がしないようなことをしてみたり、人が皆することをわざと逆らってしなかったりであった。
しかし、逆にそのせいもあってか、
「別に皆と同じようにすることも否めない」
と思っていることを、なぜか忘れてしまって、できなくなったりするという弊害も出た。
学校では先生から叱られ、それを、他の意思を持って逆らっていることと同じだと思われたのだが、それは嫌だった。
つまり、他のことは、自分の考えの中で逆らっていることなので、先生から何を言われても、叱られたとしても、それほど気にはならないのだが、やろうと思っていることを、逆らっているのと同じレベルで見られるのは嫌だった。
そんな思いを、
「他の天邪鬼の人もしているのだろうか?」
と感じた時、またあらためて、
「俺って、天邪鬼なんだ」
と再認識するようになっていた。
子供の頃の天邪鬼な性格は、何度も自分の中で、
「俺は海女の邪悪なんだ」
と確認していたように思う。
「どうして確認するんだろうか?」
と思うのだが、その理由が単純に、
「自分が絶えず思っていないと、すぐに忘れてしまうからだ」
と感じたのだ。
だから、信じてほしいことまで忘れてしまうので、まわりから勘違いされがちになり、自分が考えている天邪鬼と、まわりの人が自分を天邪鬼だと思って見ている感覚とでは、かなりの違いがあるのではないだろうか?
そんなことを思っていると、
「小学生の頃って、結構いろいろなことを感じていたんだな」
と思うようになっていたのだった。
それを分かっているのかいないのか、小学生の時は、大人になった今とでは、その間に結界があったことは分かっているが、いつどこであったのか、正直分かっていないのが、事実だった。
中学生くらいに訪れる思春期、反抗期と、
「大人への階段を上るために、登竜門」
という言い方をすればおかしいのだろうが、勝沢は、どういう言い方をしてしまうところがあった、
まずは、子供の頃、よく大人から、
「恥ずかしい行動をとってはいけない」
とよく言われたものだ。
その頃、勝沢には分かっていた。
親がなぜ、子供に向かって恥ずかしい行動を取るな」
というのかということである。
それは、子供のためではない。
確かに子供のためではあるが、それは、結論に至るための過程での理論であり、要するに、
「お前が恥ずかしい行動を取れば、親まで恥ずかしい人間だと思われるではないか?」
という、明らかな保身のための文句である。
子供のためだけに言っているのであれば、そこには、諭すような言い方があり、
「いいかい?」
という最初の一言があってしかるべきだろう。
そんな一言がなくとも、諭しているような言い方をしてくれているということは、分かるはずだ。
「だから親子なのではないか?」
といえるのだろう。
しかし、逆に親子だから、親がわざとであったり、あざといことをいうのであれば、見ていると分かるというものだ。
つまり、子供を諭しているわけではなく、完全に怒っているのだ。ヒステリーで声の高さも、1オクターブくらい高くなっていて、自分でも制御することができないのではないかと思う程に、怒っているのだ。
それこそ、親子でなくとも分かるというものだ。
だから、まわりの親が子供を叱りつけているのを見ていて、
「見るに堪えない」
と感じることがある。
それが、ヒステリーに身を任せて、怒っている様子だからだ。
その人の顔を見ようとはしない。見てしまうと、血管が今にもキレそうなそんな表情を見ていると、そんな表情を見たことで、気分が悪くなってしまったのは、見ようと思った自分に責任があるとして、自分を責めてしまうことが分かるから、それが嫌だったのだ。
そんなことを考えていると、子供の頃、自分は二重人格だったということを思い出させる。
まずは、自分が、
「天邪鬼だ」
ということに気づいてから、それほど時間が経ったわけではないのに、今度は、
「二重人格ではないか?」
と感じた。
その頃は二重人格という言葉は聴いたことがあったが、躁鬱症という言葉は知らなかった。
中学に入り、思春期や反抗期に突入することで、いろいろな言葉がまわりから入ってくるようになった。
「躁鬱症」
などと言う言葉もその一つで、いろいろな言葉が入ってはくるが、自分の中にあるものでなければ、その時は忘れてしまうだろう、
そして、時間が経ってから、似たような症状が出てくると、
「確か、昔似たような話を聞いたことがあったな」
といって、すぐにはいつだったのか思い出せないが、思い出してみると、それがいつも決まって、思春期の頃だったということに気づいて、
「ハッ」
とした気分にさせられるのだった。
そんな勝沢が、最初に躁鬱症を感じたのは、いつだっただろう?
ハッキリと覚えているのは、大学2年生の頃であっただろうか?
大学生ともなると、高校時代までの暗かった自分とは正反対の自分を出そうとして、一年生の頃は、必死になって友達を作ろうとした。
別に、
「心を通じ合えるような親友」
というわけではない、
とにかく、
「その他大勢でもいいから、たくさん友達がほしい」
というものであった。
挨拶程度の友達なら、いくらでもできた。何と言っても大学というところ、そういう友達がほしいと思っている人は山ほどいるので、利害が一致しているといってもいいだろう。そんな思いを感じていると、まるで心が通じ合ったように思えてくるから不思議で、
「俺とこいつは、まるで運命のように同じことを感じているのではないか?」
と思うくらいだった。
ただ、同じようなことを思っているのは本当のことで、それは、楽な方に進もうとした人間が皆感じることだったのだ。
だから、
「俺とお前は気が合うな」
と言ったところで、気が合っているわけではなく、
「同じ性質だ」
というだけのことだったのだ。
性質が同じということは、動物の世界では、
「同類」
という言葉で片付けていいのではないだろうか?
大学生というのは、どこか、動物的な感性があるような気がしている。
それは、本能というのか、本性というのか、曝け出された感情を悪いことだとは思わず、受け入れてしまう感覚。それが、あるのが、大学生だと思っていたのだ。
だが、それも一年生の時までで、二年生になってくると、少し感覚が違ってくるのを感じた。
三年生になると、いよいよ専攻学科を専門的に勉強するようになる。そういう意味で、それまでの大学生活とは違い、本当の大学生活が始まるといってもいいだろう。
もっとも、受験をして大学を目指した時は、最初からその勉強をするためだったはず。それなのに、いまさら覚悟を決めるというものおかしな話で、勉強をすることがどういうことなのか、いまさらのように考えなければいけないというのは、おかしなことであった。
おかげで、大学二年生の途中くらいから、
「どこか、気分がすぐれない」
と、どこにあるか分からない理由を考えることになるのだが、その理由は分かることはなかった。
ただ、自分の中で、
「躁鬱症のようなものが起こっているんだ」
ということを感じるようになった。
そもそも、何が躁鬱症なのか、自分でも分からない。
そう思っていると、しばらく大学に行くことが億劫になり、さらには、表に出ることが億劫になってきたのだった。
さすがに引きこもりというところまではいかなかった。
よく引きこもっている人の様子か聞いてみると、真っ暗な部屋で、ゲームに勤しんでいるというイメージがあるのだが、勝沢には、その気持ちがわからなかった。
「ゲームをするだけの根気があるのに、何で表に出ようと思わないのだろう?」
という気持ちであった。
勝沢の意識としては、
「引きこもりというと、何をしていいのか分からず、何をするにも億劫になって、やる気も出ないので、部屋に閉じこもっている」
という感覚だ。
「ゲームができるだけの気持ちがあるのなら、表に出ることくらい簡単なはずなのに」
と思うのだが、それは勝沢が、
「ゲームが嫌い」
だからである、
「何が楽しいというのだ?」
パチンコもスロットもしないので、ゲーム性のあるものは、ほとんど何もしないといってもいい。
大学の時に、友達とゲームセンターに行ってゲームをしてみたが、何か面白くない。
確かに、のめり込んでいくような感覚はあったのだが、それ以前に、疲れてきて、頭痛がしたのだ。
「疲れて頭痛がしてくる前に、ゲームに夢中になっていれば、俺もゲームを辞められなくなっていたかも知れないな」
と思ったが、しょせん、そんな雰囲気が浮かんでこない。
イメージが湧いてこないのだ。
湧いてこないイメージというのは、あくまでも、
「自分が興じているところ」
ということであり、一生懸命にゲームに勤しんでいる自分のイメージが湧いてこないのだった。
そんなことを考えていると、自分の今のところの趣味はというと、
「風俗遊び」
であった。
風俗で遊んでいると、楽しいというよりも、
「毎回のドキドキを楽しみたい」
と思っていたはずなのに、最近はマンネリ化してきたのを感じた。
最初に誰かと当たって、気に入った子であれば、その子をオキニとして、何度か指名する。
1カ月に一回のペースであれば、半年も一緒にいれば、ある程度マンネリ化してくるというものだ。
中には、3カ月くらいで飽きてくる人もいれば、一年くらいオキニでもいいくらいであった。
しかし、最近の勝沢は、
「一人の子には最大半年」
と考えるようになった。
もちろん、相性が合わないとか、すぐに飽きてしまったというような女の子であれば、その瞬間から次に行くことにしている。
「美人は三日で飽きる」
というが、まさにその通り、そういう意味で、あまり美人を指名しないのは、飽きることを恐れてというのもあるが、実際には、ぽっちゃり系のふくよかさを感じさせる子が好きだったのだ。
だが、最近になって思うようになったのは
「飽きるのは、美人ばかりではない」
ということだった。
自分が好みだと思ってきた、ぽっちゃりでかわいい系お女の子でも、三日もしないうちに飽きてくるのを感じたのだ。
しかし、最近では、
「あれは飽きているということなのだろうか?」
という思いであった。
「ぽっちゃりな子は、安心できるんだよな」
と思っていた。
だから好きだったのだ。きれいなタイプはあまり好きではない。それは
「飽きるからだ」
と思っていたのだ。
では、今まで好きだと思ってきたぽっちゃり系の女の子が、飽きてきたというのはどういうことだろう?
ひょっとすると、
「自分が飽きると思っている女の子は。好きなタイプの子で、きれいだと思う女の子も好きだったのかも知れない」
と思った。
きれいな女の子というのは、細身な子が多い。以前、勝沢は、好きでもなかったが、キレイ系の女の子から、言い寄られたことがあった。
他の人から見れば、
「まるで夢のようなことじゃないか?」
と言われるのだろうが、どうにも、勝沢には信じられなかった。
「この俺がキレイ系のオンナから好かれるわけなんかないんだ。絶対俺のことをからかっているんだ」
とばかりに、
「騙されないようにしよう」
と感じたのだった。
あれは確か、就職してからすぐのことだっただろう。舞い上がってしまった気持ちが一瞬にして奈落の底に叩き落された気がした時だった。
その女性のことを好きになろうと真剣に考えた時、すでに彼女の気持ちは離れていた。
どうやら、彼女のプライドを傷つけたことが原因だったようだ。
少々優しくしたことで、その時ちょうど彼と別れたその子は、寂しさから、勝沢に言い寄ってきた。
しかし、勝沢は、心の中で、
「何か違うな」
と思っていたのだ。
キレイな女の子は、自分なんかになびくはずがあく、どちらかというと、
「ツンツンしている」
という女の子というイメージが強い。
勝沢は、ちょうどその時、流行し始めたデリヘルというのを呼んでみることにした。
基本的に、あまり新しもの好きという感じではなかったので、興味のないものは、自分から手を出すことはなかった。
だが、その頃、自分の中で、
「最近流行っているという、デリヘルを利用してみようか?」
という気持ちになった。
考えてみれば、今までに、ラブホというものを利用したこともなかった。
基本的に彼女ができてから、その女の子と行くのが基本だと考えていたからだったが、
「彼女がほしい」
という思いはおろか、
「彼女を作ろう」
という前向きな気持ちもなかったので、ラブホというものを、頭の中から、その存在自体を消していたような気がする。
デリヘルというものは、基本的に、自宅に呼ぶか、ラブホ、そして一部のビジネスホテルということは分かっていたので、ラブホを利用したことがない自分には、あまりピンとくるものではなかった。
だが、
「物は試しで」
ということで利用するのも悪くない気がしていた。
最初に利用した相手は、可愛い系の女の子だった。最初はどのように利用していいのかもわからなかったので、まず、気になるお店に連絡し、
「何もかもが初めてなんですが」
と正直に話した。
要するに、デリヘルの使用はおろか、ラブホにも、行ったことがないということ、ただ、他の風俗、ソープなどは、何度か利用したことがあるという趣旨のことだった。
ここでの、
「ソープ経験の有無」
というものは、それほど関係がないということだった。
その時、受付の人が結構優しくて、いろいろと教えてくれた。
まず、現在地がどこかということから、
「手近なホテルは、どこがある」
ということを教えてくれた。
なるほど、勝沢がいるあたりから、ホテル街はすぐそばにあった。ホテルを利用したことはないが、そこに乱立しているということだけは知っていた。テレビでよく見るラブホがが、電話で導かれ歩いていると、そこには広がっていた。
時間的には、日が暮れたくらいの時間だったので、ネオンサインがそれなりにくっきりとしていた。
しかし、その数年前くらいから、ネオンサインは鳴りを潜めていて、規制がかかっているのか、ほとんど、暗かったのだ。
数年前に、この地域で、大きな地震が発生し、発電所が数か所いうことが利かなくあった。そのせいで、電気供給がままならなくなり、無駄あ電気は節約するということにあり、一般家庭や、工場や企業などへの送電は余裕ができてきたが、いつ何が起こるか分から愛ということで、ネオンサインの自粛が始まった。
そもそも、昔からネオンサインの仰々しい明かりには、ウンザリしている人も多かっただろうが、企業お宣伝ということで、禁止するわけにもいかなかったのだが、地震ということではしょうがないということで、世間の声に押されて、ネオンサインの仰々しさはなくなっていったのだった。
勝沢は、電話で聞きながら、ホテルを決め、そこの一階ロビーい行くと、目の前に部屋の写真のパネルが光っているのが見えた。中には消えているのもあって、それを電話で聞くと、
「消えている部屋はすでに入室されている人がいます。だから、すべてが消灯していれば、そのホテルを使用することはできません」
という。
部屋は、30部屋あるところで、果たしてこの部屋数が多いのか少ないのか、その時はピンとこなかったが、その時は、
「きっと多いんだろうな」
と、漠然と感じたものだった。
さすがに、30部屋もあれば、すべてが満室ということもなかった。
「7部屋くらい空いてます」
というと、
「じゃあ、その中からお好みのお部屋を選んでください、ホテル代は、お客様持ちになりますので、そのあたりを計算されてお選びください」
ということだった。
それくらいのことは分かっていたので、ちょうど中間くらいの部屋が空いていたので、そこに入ることにした。
「ノータイムと書いてますが?」
と聞くと、
「その時間内であれば、どの時間に入っても出ても、そのノータイムと書かれた時間のお値段になります。だから、長い時は、12時間を、そのお時間で過ごせるわけです。だから逆に、夕方の6時まではノータイムだったとすれば、4時頃に入ったとして、3時間と値段があまり変わらないのであれば、3時間の方がいいわけです。4時から6時までしかそのお値段では利用できないということになりますからね。お部屋は利用できますが、その分、お部屋の延長料金を払わないといけなくなります。今は、まだ昼前くらいですから、ノータイムで十分だと思います」
というのだった。
確かに、部屋に入ってから、女の子が来て、そこからの時間にあるので、3時間ではバタバタかもしれない。
それよりも、
「2時間くらいを彼女との時間にして、そこから先は夕方まで、ホテルでゆっくりするというのも、一つの手ではないだろうか?」
と感じたのだ。
部屋に入ると、さっそく入り口に機械が置いてあり、それを話すと、
「なるほど、先払いのお店ですね。まず、そこでノータームとして清算してください、先払いですので、後は安心して、お客さんは、お部屋をお使いいただけます」
と説明してくれた。
「じゃあ、早速女の子を派遣いたしますので、大体時間としては、今から30分以内で到着できると思います。もし、お時間が許すのであれば、お客さんは、先にシャワーを浴びておかれると、時間を有意義に使用することができますよ」
ということであった。
「あとは、到着した女の子に聞いてください。ちなみにですね、女の子は、まずホテルの受付を通すことになります。お客様のお部屋の連れということでですね。つまり、遅れて到着した彼女が、お部屋に向かうという形であるね。お客様がご利用おホテルは、うちでは結構ごひいきにしてもらっているところですから、女の子もよく分かっているし、店側も了解していますので、そこはスムーズだと思います。そして、女の子が来たことをお客様に伝えるわけですが、その時に、ベッドの枕の上に電話機があるでしょう? それが鳴ります。そして、女の子が来たことを伝えるので、あなたは了解しましたといってくれれば、女の子がお部屋に向かうことになります。お部屋はそれまでは、お客様が入った瞬間に自動ロックがかかります。つまり、お金を払わずに出る場合もあるでしょうし、延長しているのに、延長料金を払わないとか、ルームサービスや冷蔵庫のものを食べたことで、受付で後払いになるのに、それを払わないなどということがないように、お客さんが、退室の意思があって、初めて出られるわけです。その時清算が終わっていないと、追加料金の有無を教えられ、払わないと出れば五ことになるわけですね」
と言われた。
「分かりました。じゃあ、僕は女の子を迎える準備をして女の子がくれば、お迎えすればいいというわけですね?」
「ええ、そうです。あとは、女の子との交渉になりますので、楽しい時間をお過ごしいただければそれでいいということになります」
という。
「分かりました。では私の方では用意をして待っていますね」
といって電話を切った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます