知らされざる事実。そして暗号。

 私は奴らが話しかけてくるのを無視し、

剣は私に振り下ろされた。

 奴らには避けられたが、少し狼狽えている。

さらに振るが、冷ややかな目で見られている様な。

気のせいであると思いたい。

足元を掬われない様注意しつつ戦っていると、

敵軍の大将の様な奴が現れ、穏やかな顔で、まるで

恩師の様に振る舞っている。

 だきつかれ、振り払おうとしたが、

しっかり掴まれている。泣いていた。

見たこともないほどに。


 呼ばれている様な気がする。本当の名前で。

さびしい気持ちにもならない。仲間を送ったのに。

目にギリギリ見えるかどうかの位置にいる仲間。

 来ないはずの人間が外で待っている。

 ただ立ち尽くしている。

けだものと話している私を見ながら。

さけられてしまうだろうか。

 でも、逃げはしなかった。

 危険はないと察し、

損害も与えられることはないと感じたようだ。

光を隠さないと奴らは生きていくことができず、それ

を与えられることが何よりも苦痛らしい。

覆えるものを探して、三つの街を彷徨って、私を見つ

けることができたらしい。

 つまり、これから私は混沌の仲間であり、人間

とも仲間である。他の国からは理解されようがないだろうが、

凝り固まった概念を覆す唯一のきっかけになるだろう。

街はすでに捨てた様なものだが、

みな付いてきている。

無いものは芸術だけ。

 ラッキーが起こった。

 しななかった上に、繁栄する要因が増えた。

 いまも忘れられていなかった、かつての仲間が。









 以下はその1週間後に送られてきた暗号だ。 文字化けしてて読めないが、何かを伝えようとしているのはわかる。







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