『彼ら』の目的

 混沌は遺跡の中にも入ってきた。

 ざらついた岩肌が皮膚を傷つける。

 り解が追いつかなく、

 きょうのことも思い出せない。

 つみ木で遊んでいる幼稚園児のような感覚。

 たのしんでいても、いつか崩さなくてはならない。

 感情が曲がりくねり、

人情もなくなったような気分になる。

 はきそうなくらいの不快感が当たりを包む。

 交じり合う視界の色。私を

 渉猟してきたのではないだろうか、この混沌は。

 をい求め、そしてたどり着いたのではないか。

 促進されたように感じるその出会いは、

 すみに追いやられた私に話しかける。

 

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