第16話 最春話 カッパと未来

とんびは言った。

「僕は、人が好きになった。僕は、人を信じられるようになった。

君のおかげだ。

さあ、僕から命を奪え。

僕は今、君を愛している。」


???は、答えた。

「いいえ、私のことを愛してくれているのに、

ここまで愛するあなたの命を奪うことはできません。

私は、とんだサキュバスです。

今ーーー今、あなたが胸のなかでいっぱいなのに、私には涙を流すことができない。

あらわせない...

でも、わかって...」


光が見える。

朝日が登ってきた。

徐々に地球という一つの天体が、消えていくのだった。


それは、遠い昔の聖人と悪魔が元は仲がよかったというお話。


あー、よカッパー.......


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