第15話
とんびは、朋子の話し方に戸惑った。
「あ、ごめん、僕は昔から能天気だからさ。
自分に納得?、ああ、バカだよ、僕はもちろん。」
朋子はにこりとした。
「バカだけど、本当にいい奴なんだよな。」
朋子はとんびの荷物を左手に持ちながら、右手をポケットの中にいれた。
すると一枚の写真を取り出した。
「見て。」
その写真には、革のジャンパーに身を包んだ朋子が写っている。
「かっこいい」
「とんび君、私は女だよ。」
加えて朋子は言った。
「私、マフィアの蛇頭なんだ。」
とんびは、言葉を失った。
「マフィンの砂糖?
入っていると思うけど。」
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