第6話 最初の依頼
俺は早速薬草採取の依頼を受けた。
ギルド職員の女性は強面に慣れてるのか、笑顔で説明してくれていたが‥。
「冒険者はAランクからFランクまでありまして、最初はFランクからEランクと徐々にあがっていくシステムになっています。」
「ミライ様はFランクからですので薬草採取とか雑用などの簡単な依頼を受けれると思います。」
「そちらのボードに張り付けてある依頼にランクが書かれていますので、そのランクが受けれる依頼となっています。」
丁寧に説明してくれたが、目を合わせないように話していた気がするな。
少し怯えていたような気が…。
まあいいか。
薬草採取はアンと最初に会った森だった。
ミカゲの森という名前らしい。
依頼書を見ながら薬草を探す。
こんなに沢山草が生えてるのに見つかるのかな…。
水辺に多く生息する、細長い形らしい。
川の方に行ってみるか。
水のせせらぎが聞こえてきた。
ここら辺にあるのかな?
名前何だっけ?
「シャビア草」
きょろきょろしていると光っている草を発見した。
一応正しいのか絵と照らし合わせてみた。
多分大丈夫。
まだまだ便利な能力だな。
今回は助かった~。
10本持っていけば任務完了らしいので、かき集める。
あ、多めに取ってしまった。
「ま、いっか。」
アイテムボックスに入れる。
俺はすぐにギルドへ持っていった。
「早すぎませんか?何処かで買ってきたなんてことはないですよね?」
ギルド職員のリアさんに疑われたが、すぐに疑いは晴れたようだった。
「新鮮ですね…。ありえない速さですが‥いいでしょう。」
そりゃそうだ。
土付きで持ってきてるんだし。
「こちら報酬の1000ネルです。」
銅貨10枚だった。
いったいどの位の価値なんだ?
「有難う。」
俺はお金を受け取りしばらく眺めていた。
ん?
しばらくすると、空中に1000円くらいと説明が入る。
これ女神さまが言ってた知識か。
地図とか薬草とか紙幣価値とか助かる~。
まあこれで食べ物を買えるかな。
買い物行ってみるか。
早く帰って来れたのでまだ昼頃だ。
路地を歩くと色々なものが売っている。
食べ物や洋服や日用雑貨など‥武器屋もあるな。
「先ずは主食かな。お米はなさそうだし、パンかな。それと、肉とか欲しいかも。」
1000ネルってどのくらい買えるのか?
パンが意外と高い。
300ネルか。
後残りは肉は‥400ネルだった。
残り300ネル。
「肉なら狩ってくれば手に入るよ?強くないとダメだけどね。」
肉屋の店主が言っていた。
冒険者が依頼で討伐した動物を買い取ったりしているそうだ。
一般市民はお金を出して買っているらしい。
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