変われ

私は悪い意味で完璧主義だと思う。物事を完璧こなそうとするのではなく、少しでも自分が思った通りに進まなくなった瞬間に他のことが全てどうでも良くなってしまうのだ。

それは悪い癖だと認識しているし、治さなければいけないと自覚しているが、それでも私は同じことを繰り返してしまった。

今期の大学の課題は今まで期限内にやってきた。それは出来て当たり前のことだし、褒められることではない。しかし、小学生の頃から宿題をほとんどしなかった私からすると大したことなのだ。でも続かなかった。今までなんとか期限内に間に合わせてきた課題を出せなかった。1週間前のことだ。今でも出せていない。遅れても出さなければいけないことは理解している。でも出していない。それは負の連鎖のように、他の課題も出せなくなってしまった。今まで課題をするために使っていた時間は、今は怠惰にベッドに横になりゲームをする時間になってしまった。今まで積み上げた物が崩れていく感じがした。しかし、私はその感情に慣れてしまっていた。ああ、いつものことなのだと。いつも私は途中で息切れを起こしてしまう。自分の容量を見誤り入れれるだけ入れた授業は毎回自分の首を絞めることになる。何度も経験したことなのに、私は学習しない。今までの経験から知っている。私はこのまま課題を出せずに試験を迎え、ほとんど白紙になったテスト用紙を提出して布団にくるまるのだ。その時は焦りよりも全てを終えたという気持ちが強く、成績発表まで現実逃避を繰り返すのだ。成績発表されるとそれを見る行為から逃げ続け履修登録をしない。教授からの連絡が来てやっと成績を見るのだ。その時初めて焦りを覚えて履修登録を自分の容量を無視した数を入れてしまう。変わらなければならない。明日からではなく、今日から。でなければまた同じ過ちをしてしまう。何度も犯してしまったあの過ちを。それではダメなのだ。私は変わらなければならない。いきなり全てを解決しようとするのではなく、少しずつ、小さいところから。まずは遅れている課題を出そう。たとえ評価されないとしても、出すのだ。他の課題も。予定も見直そう。時間を有効に使おう。まだ終わっていないのだから。まだ時間まではがあるのだから。いつか変わるのではなく、明日からやるのではなく、今日、今からやるのだ。変わるのだ。怠惰な自分から、完璧でなくとも人並みに頑張れる自分へ。変わるのだ。今日から。

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