第2話

俺は友達に恵まれていた。


「優、今日は休み時間に鬼ごっこしようよ」


「いいよ!!」


友達に遊びに誘われて、学校では楽しい日常を過ごしていた。


ーーーー

5時目


「ねぇ、お母さん。俺、抜けないと行けないの?」


「そうよ、あなたは障がい者なんだから、」


「・・・」


どうやら、俺は発達が遅れているのと、耳に障がいを持っているようで、俺は授業中に先に帰らないと行けない。


みんなが俺を不審に思っている。


「ねぇ、なんで優くんは、先に抜けるの?」「なんで、優くんは帰るの?」


みんなの声が聞こえる。


なんで優は先に帰るの?ずるい、ずるい、


「優はね。」

母はみんなに説明する。


「みんなと少しだけ違うの、だからこのあと別な所で勉強しないと行けないのよ」


恥ずかしい。俺は違うんだ。みんなと違う。


ーーーーー

移動30分


みんなそろそろ授業が終わる頃だ。


「優くん、先生と一緒に勉強しましょう」


「はい」


ーーー


「2+2は」


「4」


「正解です!!」


「・・・」


「じゃあ、これは」


「りんご」


「すごいですね」


俺は学校の授業は好きだった。問題は解けてたし、みんなと楽しく、色々な考え方を生み出して考えるのが楽しい。

昨日なんて、さくらんぼ計算を発表される前に先に思いついたくらい


「5+5は」


「10」


簡単過ぎて面白くない。


それにきっと今頃みんなは楽しく遊んでいる頃だ。

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