現実なんてただの地獄だよ。

激 辛

第1話

深夜3時 まだ小学2年生だった。


父親の怒鳴り声が聞こえて来る。


「浮気しているだろう!!」


俺の父親の口癖だった。


それに対して、母親は


「私は浮気なんてしてない!!」


家族は毎日喧嘩をしており、俺はただ我慢しないといけなかった。


「俺は別に浮気はしていいと思うんだ。ただその相手が知りたいだけで」


「だから、してないんだから!!相手も何も居ないわよ!!」


親はそうやって喧嘩を毎日していた。


家はせまく、逃げる場所もない。俺はただその叫び声を我慢して、明日は学校の遠足だから、早く寝れることを祈るばかりだった。


ーーー

 1時間後 深夜4時

「優、アンタは漢字の勉強をしなさい!!」


「そんな、俺は明日遠足なのに」


母親は急に俺にそう言って来た。


必死に起きてないふり、関わらないように、喧嘩治るように待っていたのになんの意味もなかった、


ーーー


結局、俺は1時間しか寝ることが出来ず、次の朝になった。


「今日、遠足でしょ!!昨日寝れなくて仕方ないかもしれないけど、頑張って」


眠い。早く寝たい。けど急がないと学校に間に合わない


俺は思わずポロッと声が出る。


「俺、学校行きたくない寝たい」


「何言ってるの!!学校はみんな頑張って行ってるんだから、お母さんだってこの後仕事よ!!アンタが学校に行かないと仕事に行けないじゃない」


「・・・っ」


お父さんはいびきをかいて、寝ている。


部屋からお兄ちゃんが出て来る。


「いいから早く行け!!」


お兄ちゃんは俺に怒って行けと言われる。


お兄ちゃんは顔は怒っているがまだ、元気だ。俺と違いお兄ちゃんは専用の部屋があり、多少は俺よりうるさくなくて済む。羨ましいと思った。


「行って来るよ。」


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