第8.8話 誕生日会の話


⚪盤上戦術(長女フリージア・三女ナキセ)


 「それじゃあ頑張ってやってみましょうかね。ナキセも頑張りましょう。」


 「うん!ノイアーに負けないように頑張る!」


 「え~っと。申し訳ないですが簡単な方のルール説明をさせていただきます。この盤上戦術は山札をシャッフルしてもらい、1人あたり10枚のカードを引いてもらいます。カードにはいろんなコンボというのがありまして、普通では勝てない強カードを2枚または3枚のコンボで倒せるゲームとなっています。とにかく強いカードを3戦の中で使ってください。もしドローになりましたら、最初の山札シャッフルからでスタートです。」


 「…………と言うわけだけど、ナキセが先にカード引く?」


 「ううん。フリー姉が山札シャッフルしてカード引いて。あとで私引く。」


 「わかったわ」

 と言いゲームが始まる。フリージアが山札シャッフルして山札からカードを10枚引いた。

 次にナキセが山札からカードを10枚引いた。


 フリージアが引いたカードは。

『龍神ATK25000』『平民ATK10』

『銀騎士ATK1000』『魔術師ATK250』

『騎士ATK250』『聖人 10倍』『予言』

『木こりATK35』『魔法師ATK300』

『ワイバーンATK850』


 そして、ナキセが引いたカードは。

『海神ATK25000』『魔導王ATK1500』

『漁師ATK50』『漁師ATK50』『槍使いATK250』『予言』『サポート無効』『旅人ATK150』

『兵ATK100』『巻き込む者』



 第一陣 フリージア

 『龍神ATK25000』『ワイバーンATK850』


 第一陣 ナキセ

 『海神ATK25000』『漁師ATK50』『漁師ATK50』


 灰色のローブを纏ったおじさんが場を回していく。

 「同時に陣営がオープンされた。フリージア様は龍神にワイバーン。そのため、龍神の効果、龍に関連する何かが同じ陣にいる場合は自身のATKを+300されATKが25300になった。そして、ナキセ様は海神と漁師が2人。そのため、海神の効果、海に関連する人が同じ陣にいる場合は自身のATKを+300されATKが25600になる。そのため、第一陣はナキセ様の勝ち!」


 「そっかぁ〜。意外。龍神っていう強いカードが来たから行けると思ったんだけどな~。」


 「フリー姉。今回は私の勝ち。ふんす!手札がよかった。次も勝つよ。」


 「それでは第二陣!」


 第二陣 フリージア

 『予言』


 第二陣 ナキセ

 『槍使いATK250』『旅人ATK150』

『巻き込む者』


 「続いても私が解説させていただきます。それでは第二陣オープン!………さて、まずはサポートカードがだされました。サポートカードというのはですね。アタック、攻撃する能力がない代わりにすごく特別なスキルが使えるカードなんです。今回の予言は、第二陣オープンとともに置かれていた相手のカードを見ながらカードを選べるのです。このゲームでは相手のカードが10枚あることしか分からないので、とても良いサポートカードだったわけです。と言っている間にフリージア様がカードを選び終わりました。では、オープン!」



 第二陣 フリージア

 『魔術師ATK250』『魔法師ATK300』


 「このようなカードとなりました。どちらも効果が魔を扱う者が同じ陣にいたら自身のATK+50と魔を扱う者だけだったら追加で+50ですので、魔術師350が魔法師が400になります。そして、ナキセ様は巻き込む者というサポートカードの効果が味方と敵のATKが近いものをランダムでどちらも死亡とするカードです。今回はどちらが勝っても負けてもフリージア様のカードが強いため、フリージア様の勝利です!」


 「私がお姉ちゃんなんですけど、うーん。むずかしいですわね。」

 「うん。ノイのゲームむずい。」



 「それでは!最後の第三陣!」


 第三陣 フリージア

 『銀騎士ATK1000』『騎士ATK250』

『聖人 10倍』


 第三陣 ナキセ

 『魔導王ATK1500』『サポート無効』



 「続いても私が解説させていただきます。それでは第三陣オープン!………フリージア様は、騎士系統の効果で騎士が同じ陣にいる場合、自身のATKが+50されます。さらに!聖人のサポートカードが10倍になっているのでATKが10500の銀騎士と3000の騎士になります。しかし!ナキセ様のサポート無効カードは自身と敵のサポートカードを無意味にします。なので、フリージア様の通常の銀騎士に+50の1050とナキセ様の魔導王1500でナキセ様の勝ちになります。皆さん盛大な拍手を!!」


〈〈〈〈〈〈パチ!パチ!パチ!〉〉〉〉〉〉


 対戦が終わった2人は意外にゲームにハマったようで、今回の勝負に関して話していた。もちろん。ノイアーについてもだったりする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る