第6話
みんなとの顔合わせが一段落したこの頃のノイアーは、魔力のようなものを少しずつ動かして、体に纏わせてみたり、細かく操作出来るように訓練していた。
それは、一応バレていないようなのでみんなのときはちゃんと赤ちゃんノイアーを演じている。
ノイアーの部屋の扉からノックの音がする。
〔コンコンコン!〕
「ノイアー様、メイドのエシュリアです。入りますね?」
その後、ノイアーを優しく抱っこして部屋から出ていく。
これがノイアーの初お出かけになる。
(とうとう。本当の我が家を見れるのか。探検って感じだな!)
エシュリアは部屋だけではなく、屋敷からも出てきた。
ノイアーが自分のうまれた屋敷を一歩ずつ外周していく。抱っこされた状態で。
ノイアーの産まれた家は、あまり長い家柄があるわけではない。そんなラングレイ家は、高い貴族の名誉よりも、地を民を空を良くするために王族から、簡単に言うと、騎士爵と大きめの領地に金銭をいただいたと言うことだ。
そんなことがあり、現在のラングレイ騎士爵となっている。
話がズレてしまっていたが、現在エシュリアに抱っこしてもらっているノイアーだが、ひとつひとつに眼を輝かせている。
屋敷のすぐ近くは庭師によって整備されている花華が人を魅了する。
バラのような花が大量に淡い蒼色で涼しさを。
ツツジのような花も大量で間隔をあけながら並んでいる。淡いピンク色であったり、明るい黄色であったりと他にも綺麗な色がたくさんありどこかの楽園だと勘違いしてしまいそうだ。
エシュリアに抱っこされているノイアーは喋れる言葉でコミュニケーションをとっていく。
「えっし!えっし!」
「私のことですか?ノイアー様。」
「〔※うんうん〕ばあーあ!ばあーあ!」
↖←{頭を上げたり下げたりしてるうんうん}
「あ~!わかりましたよ。バラの淡い蒼色ですね。2つでいいんですか?」
「〔うんうん〕あ~あ、つーじ!うあさき!うあさき!」
ノイアーは頑張って声を出している。どう考えてもすごい成長速度なのだが、今回はこんなに頑張らないといけないようだ。
ノイアーがその後も色々と言葉というよりもイントネーション?を変えてしゃべっていくと意外にもエシュリアがわかってくれて、必要な花を獲得できた。
その後も途中で増えていたメンバー(レティシア・フリージア・ナキセ)などと他メイドのみんなで庭園をかるく回っていきました。
そしてもうそろそろお昼寝ということでノイアーを抱っこしているエシュリアを先頭に今回集まったメンバーは屋敷に入っていく。 そこで、他のみんながお茶会のようなものをしている中、ノイアーはエシュリアに連れられてベットで就寝した。
ノイアーが初めての外で途中からにぎやかにはなったけれども、楽しい散策を行えた。
その翌日のお昼ごろ、ノイアーが起きていた。
(よし、とりあえずお花をキレイのままで作っておける魔法?魔術?錬金術?を頑張るぞ。エシュリアには…………寝る前に言っておいたはずだしな。……………わかっていれば)
その時タイミングよくノックがなる。
〔コンコンコン!〕
「エシュリアです。入りますね。」
エシュリアが部屋に入ると同時にノイアーの赤ちゃん言葉で選んだ花を運んできた。
「だ~う!」
「喜んで頂けてよかったです。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます