第5話
ノイアーが家族との対面をしたあとさらに数週間後にノイアーがいつもいる部屋の扉の外から音が聞こえてくる。
(え~~~。またなの?今は魔力のトレーニングとかしたいんだけどな。)
そんなことを考えていたが、ある少女によってぶち壊された。
〔ガチャン!〕
「ノイアー!遊びに来〔ガン!〕……いったー!」
「カティスお嬢様。デイジーはいつも言ってますよね?…………直らない場合は、もっと痛くしますので。」
ノイアーが(どうなってるの?)と思っている間にも色々と進行していく。
まず、扉から入っていきのがカティス姉様。
その次に、カティス姉様の暴走を抑えるためにいるメイドのデイジー。
その次に、母様と母様に抱っこされている少女が1人。
最後に、父様に似ている男の子が母様の後ろからノイアーの前に出てきた。
ちなみに扉の方にはなんのためなのか分からないがサブルもいる。
ノイアーが、
(この子すごくガルフっていう父様に似ているな。)と思っていると男の子がノイアーに向かってしゃべりだす。
「俺はウィンブル。長男のウィンブル・ラングレイだ。」
と言ってサブルを連れて部屋の外に出ていった。すると母様がノイアーに近づいて。
「初めての弟で緊張しちゃったのかしら?
………とりあえず、ノイー。この子はナキセお姉ちゃんよ、仲良くしてね。」
「な、きっちぇ。」
「うふふっ。上手くなったわね。」
(お~!なら俺も返さないとな。)
「あ~う!」
意外とナキセには好評でキャッキャッと笑ってくれていた。
そして結構時間が経ったときに、メイドのデイジーとケンカしていたカティス姉様がノイアーに向かってきていた。
「ノイアー!遊ぶわよ。抱っこしてあげる。」
カティスが勝手にそう言い出し、抱っこするために持ち上げたとき手を滑らせた。全員がびっくりしている間にカティスの後ろにいたメイドのデイジーがノイアーを上手くキャッチして、抱っこしながらカティスから離れる。
そして、デイジーはノイアーが泣かないようにあやし、カティスを見る。すると、
「ノイアー様大丈夫ですよ~。
「あう~。」ふふっ。ノイアー様、何かあればデイジーにお任せくださいね~。
……………………………それで、カティス様。貴方はノイアー様と遊んだりしてはだめです。遊ぶ時期は、私とレティシア様で相談のもと決めさせていただきます。」
それを聞いたカティスがデイジーに向かってしゃべりだす。
「なんでよ!!なんでデイジーに!」
「ノイアー様を殺していたかも知れないからです。………ノイアー様はまだ産まれたばかりと言っても過言じゃありません。まだ体しっかりしていないときに1メートルほどの高さから落ちて、大丈夫だという保証がありません。だからです。」
口調を荒らげながらしゃべっていたカティスはデイジーの一言で黙ってしまう。
そこにレティシア様が間に入る。
「ありがとうデイジー。………カティス。デイジーが言っていることはわかるわね。」
「………うん。」
「ならこの話はこれでおしまい。ただ、はじめに言った通り、遊ぶ時期は私が決めます。大丈夫よ。ノイアーが元気な方がカティスも嬉しいでしょ。」
その後も、レティシア母様がうまく場をまとめていった。
その間に、デイジーの抱っこが気持ちよく眠くなったノイアーは寝てしまった。
最後に寝てしまったノイアーをデイジーがベットに運び、みんなでほっぺつんつんをしてりして、ノイアーを起こさないように小さい声で笑いながら部屋を退室していった。
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